東洋大学 社会学部 総合型選抜・学校推薦型選抜の傾向と対策|専願が使えるのは5学科中2つだけ

こんにちは、ふたがみです。

東洋大学の社会学部を年内入試で考えている人に、最初に確認してほしいことがあります。

社会学部の5学科のうち、3学科には専願の方式がありません。

学科 専願で使える方式
社会学科 自己推薦(2段階選抜)
国際社会学科 学校推薦
メディアコミュニケーション学科 なし
社会心理学科 なし
社会学科【イブニングコース】 自己推薦・学校推薦・独立自活

メディアコミュニケーション学科と社会心理学科を志望している人にとって、年内入試の選択肢は基礎学力テスト型だけです。専願の方式を探して時間を使う必要はありません。

この記事では、5学科それぞれの入口を、2027年度の入学試験要項から書き分けます。

結論

社会学部は、学科によって年内入試の難易度がまったく違います。

同じ「自己推薦」でも、第1部の社会学科は9.0倍、イブニングコースは1.4倍でした。6倍以上の差があります。

そして専願がない3学科は、基礎学力テスト型で4.3倍から5.5倍を戦うことになります。

まず自分の学科の入口を確認してください。そこから逆算しないと、対策の方向が決まりません。

基本情報

項目 内容
学部・学科 社会学部 社会学科/国際社会学科/メディアコミュニケーション学科/社会心理学科(+社会学科【イブニングコース】)1
キャンパス 白山キャンパス(東京都文京区)1
年内入試の方式 学科により1つ〜4つ。メディアコミュニケーション学科と社会心理学科は基礎学力テスト型のみ12
募集人員 社会の自己推薦5名/国際社会の学校推薦8名/社会【イブ】自己推薦10名・学校推薦8名・独立自活1名1
出願要件 国際社会学科のみ評定3.6以上+英語資格。それ以外の専願方式に英語資格は不要1
専願・併願 自己推薦・学校推薦・独立自活は専願/基礎学力テスト型は併願可12
日程(試験日) 自己推薦(社会)一次10月18日・二次11月22日/自己推薦(イブ)10月18日/学校推薦(第1部)11月22日/基礎学力テスト型 11月29日/学校推薦(イブ)12月13日12
倍率(2026年度) 専願1.0〜9.0倍/基礎学力テスト型4.3〜5.5倍3

AO型推薦は社会学部では実施していません。

学科・方式ごとの倍率

2026年度の実績です。

学科 方式 志願 合格 倍率
社会 自己推薦(2段階選抜) 54 6 9.0倍
社会心理 基礎学力テスト型 649 124 5.2倍
社会 基礎学力テスト型 732 128 5.7倍
メディアコミュニケーション 基礎学力テスト型 520 106 4.9倍
国際社会 基礎学力テスト型 635 141 4.5倍
国際社会 学校推薦 17 12 1.4倍
社会【イブ】 自己推薦 25 18 1.4倍
社会【イブ】 学校推薦 9 8 1.1倍

社会学科(第1部)の自己推薦が9.0倍です。東洋大学の専願方式の中で、群を抜いて厳しい枠になっています。募集5名に対して志願54名。「専願だから通りやすい」がまったく当てはまりません。

一方で国際社会学科の学校推薦は1.4倍です。評定3.6と英語資格という条件がある分、志願者が絞られています。

学科別|あなたが出せる方式

社会学科(第1部)|自己推薦のみ・9.0倍

社会学部でいちばん厳しい枠です。

項目 内容
募集人員 5名
選考 2段階選抜
第一次選考 10月18日。書類選考のみ。受験票は発行されません
第二次選考 11月22日
出願資格 第一志望であること。評定も英語資格も不要
配点 第一次 書類選考100/第二次 小論文100・面接100

社会学部で唯一の2段階選抜です。

第一次は書類だけで、受験票が発行されません。当日どこかに行く必要もありません。ここを通った人だけが、11月22日の第二次選考に進みます。

出願資格に評定も英語資格もありません。だから志願者が集まります。54名が出願して、最終的に6名です。

書類だけで大きく絞られる構造なので、準備の重心は出願書類にあります。

国際社会学科|学校推薦のみ・1.4倍

項目 内容
募集人員 8名
試験日 11月22日
出願資格 評定3.6以上+英語資格+学校長の推薦+専願
配点 書類選考50/小論文100/面接100(計250)

英語資格は次のいずれかです。

試験 必要なスコア
実用英語技能検定 1,800点以上
GTEC(CBTタイプ、検定版Advancedタイプ) 840点以上
TEAP(4技能) 195点以上
IELTS 4.5以上

英検1,800は2級の合格ラインより下です。2級に不合格でもCSEスコアが届いていれば出願できます。

評定3.6と英検1,800。この2つがそろうなら、社会学部でいちばん現実的な入口です。1.4倍で、同じ学部の社会学科(9.0倍)とは別世界です。

メディアコミュニケーション学科・社会心理学科|基礎学力テスト型のみ

この2学科には、専願の方式が1つもありません。AO型推薦も自己推薦も学校推薦も実施していません。

年内入試の選択肢は11月29日の基礎学力テスト型だけです。

2026年度の実績は、メディアコミュニケーション学科が4.9倍、社会心理学科が5.2倍でした。

この2学科を志望しているなら、対策は基礎学力テスト型に一本化してください。志望理由書やプレゼンテーションの準備は要りません。国語・英語(または数学)の学力と、事前課題の小論文です。

社会学科【イブニングコース】|選択肢がいちばん多い

方式 募集 試験日 出願資格
自己推薦 10名 10月18日 第一志望であること。評定も英語資格も不要
学校推薦 8名 12月13日 評定3.0以上+学校長の推薦+専願
「独立自活」支援推薦 1名 11月22日 評定4.3以上+在学中に大学事務局等で就労する意欲

自己推薦は1.4倍、学校推薦は1.1倍です。第1部の社会学科が9.0倍であることを考えると、入口の広さがまったく違います。

配点はいずれも書類選考100/小論文100/面接100です。

要項には英語の証明書を出す欄がありますが、これは「持っていれば出す」任意提出で、出願の条件ではありません。英語資格がなくても出願できます。

基礎学力テスト型入試

一般入試と併願できる唯一の方式で、5学科すべてで実施しています。

学科別・配点パターン別の実績

2026年度の実績です。満点は均等配点が250点、英語重視と数学重視が350点です(いずれも調査書30点と事前課題小論文20点を含みます)。

学科 配点パターン 志願 合格 倍率 合格最低得点
社会 2教科均等 732 128 5.7倍 182.8
国際社会 2教科均等 412 93 4.4倍 177.2
国際社会 2教科英語重視 223 48 4.6倍 286.2
メディアコミュニケーション 2教科均等 520 106 4.9倍 179.6
社会心理 2教科均等 580 105 5.5倍 179.6
社会心理 2教科数学重視 69 19 3.6倍 295.2

社会心理学科の数学重視が3.6倍で、社会学部でいちばん空いています。志願者69名しかいません。数学が使えるなら、ここが最も現実的なルートです。

ただし合格最低得点は295.2点(350点満点で84.3%)と高くなります。倍率は低いが、点は取らないといけない枠です。

得点率は均等配点で71%から73%、英語重視・数学重視で82%から84%でした。

事前課題小論文に注意

小論文は当日書きません。インターネット出願の登録時に入力します。小論文課題の入力が終わらないと、出願登録そのものが完了しません。

出願期間は10月29日から11月4日までの7日間です。

専願と基礎学力テスト型は併願できません

10月18日の自己推薦に出願した人は、基礎学力テスト型を受けられません。ただし10月18日で不合格だった場合のみ、出願・受験ができます。

ここで社会学科(第1部)に、他学科にはない時間差があります。自己推薦が2段階選抜だからです。

日付を並べます。

期日
第一次選考(書類選考)の合格発表 11月2日(月)
基礎学力テスト型の出願締切 11月4日(水)
第二次選考の出願期間 11月2日(月)〜11月5日(木)
第二次選考 11月22日(日)

読み取れることが2つあります。

1つ目。第一次で不合格だった場合、基礎学力テスト型に回れます。ただし猶予は11月2日から4日までの3日間です。この間に出願登録・検定料の支払い・書類の郵送に加えて、事前課題の小論文まで書き上げる必要があります。

2つ目。第二次に進んだ場合、基礎学力テスト型の道は閉じます。第二次は11月22日実施で、11月22日実施の方式に出願した人は基礎学力テスト型を受けられません。しかも基礎学力テスト型の出願締切(11月4日)は、第二次の結果が出る12月1日よりずっと前です。

つまり、第一次を通ることが、そのまま基礎学力テスト型を捨てることになります。

社会学科の自己推薦を受けるなら、事前課題の小論文を9月のうちに書いておいてください。第一次で不合格だったときに、3日間で動けるかどうかが決まります。

日程

方式 出願期間 試験日 合格発表 入学手続締切
自己推薦(社会・第一次/イブ) 9月7日〜9月10日 10月18日(日) 11月2日(月) 11月13日(金)
自己推薦(社会・第二次)・学校推薦(第1部)・独立自活 11月2日〜11月5日 11月22日(日) 12月1日(火) 12月11日(金)
基礎学力テスト型 10月29日〜11月4日 11月29日(日) 12月14日(月) 第1次 12月18日/第2次 2月26日
学校推薦(イブニングコース) 11月27日〜12月2日 12月13日(日) 1月8日(金) 1月14日(木)

出願期間は4日から7日しかありません。インターネット登録に加えて、検定料の支払いと出願書類の郵送(消印有効)が期間内に必要です。

入学金をいつ払うことになるか

保護者の方が気にされるのはここだと思います。方式で大きく変わります。

専願の方式は、自己推薦(イブ)が11月13日、学校推薦と社会学科の自己推薦が12月11日、イブニングコースの学校推薦が1月14日が入学手続の締切です。いずれも一般入試の結果を待つことはできません。

基礎学力テスト型だけは、入学手続が第1次12月18日・第2次2月26日の2段階です。第2次の2月26日まで待てます。一般入試の結果を見てから納入を決められます。

メディアコミュニケーション学科と社会心理学科は、そもそも基礎学力テスト型しかありません。この2学科を志望する場合、判断を2月まで残せるということでもあります。

対策の順序

第1段階:学科を決めて、入口があるかを確認する(高3の春)

メディアコミュニケーション学科と社会心理学科には、専願の方式がありません。ここを知らずに志望理由書の準備を始めると、時間を無駄にします。

到達基準: 自分の学科で使える方式が、名前で言えること。

第2段階:英語資格を取りにいく(国際社会学科を狙うなら・高3の夏まで)

英検CSE 1,800が目標です。2級の合格ラインより下なので、2級を受けて届かせるのが素直です。

それ以外の学科・方式に英語資格は要りません。

到達基準: 使えるスコアの証明書が手元にあること。

第3段階:書類に時間をかける(社会学科を狙うなら・高3の夏休み)

社会学科の自己推薦は、第一次が書類選考だけです。54名が出願して、最終合格は6名。書類で大きく絞られます。

社会学部で何を研究したいのか。「人と社会に興味がある」では足りません。具体的な対象と問いが要ります。

到達基準: 研究したいテーマを1つに絞り、なぜそれかを3分話せること。

第4段階:小論文の練習(高3の秋)

社会学科の第二次も、国際社会学科の学校推薦も、小論文が100点です。

社会学部の小論文は、社会現象を1つ取り上げて分析させる形が中心になります。新聞の社会面を読んで、200字で要約する練習を続けてください。

到達基準: 800字程度の小論文を60分で書き切れること。

第5段階:基礎学力テスト型に回るなら、事前課題を先に書く(10月)

出願登録の時点で小論文の入力が必要です。出願期間に入ってから考え始めると間に合いません。

到達基準: 出願開始日までに事前課題の下書きがあること。

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この記事は2027年度入学試験要項にもとづいています。最終更新: 2026年9月

出典

  1. 募集人員・出願資格・評定と英語資格の基準・配点・2段階選抜の仕組み・日程。東洋大学「2027年度 総合型選抜・学校推薦型選抜(専願のみ)入学試験要項」https://www.toyo.ac.jp/nyushi/content/dam/toyowebstyle/admission/admission-data/requirements-special/public-recruitment_entry-exam_2027.pdf ↩
  2. 基礎学力テスト型の出願資格・併願制限・配点パターン・日程。東洋大学「2027年度 総合型選抜 基礎学力テスト型入試(公募制・併願可)入学試験要項」https://www.toyo.ac.jp/nyushi/content/dam/toyowebstyle/admission/admission-data/achievement-test/achievement-test_entry-exam_2027.pdf ↩
  3. 2026年度の志願者数・合格者数・合格最低得点。東洋大学「2026年度 入学試験 入試結果」https://www.toyo.ac.jp/nyushi/content/dam/toyowebstyle/admission/past-exam/toyo2026-nyushikekka.pdf ↩

二神大輝|埼玉県内の学習塾で取締役・塾長。大学受験と総合型選抜の指導歴10年超。

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