東洋大学 法学部 総合型選抜・学校推薦型選抜の傾向と対策|英語資格なしで出せる1.5倍の枠

こんにちは、ふたがみです。

東洋大学の法学部を年内入試で考えている人に、先に結論を書きます。

学校推薦入試(総合評価型)の出願条件は、評定3.6以上だけです。英語資格は要りません。

東洋大学の学校推薦は、学科によって英語外部試験のスコアを求めるところが多くあります。経営学部は3学科とも英検1,980点相当が必要です。法学部の法律学科・企業法学科には、その条件がありません。

そして倍率がこうです。

学科 志願者 合格者 倍率
法律学科 47 31 1.5倍
企業法学科 47 30 1.6倍

2026年度の実績です。評定3.6と学校長の推薦だけで、3人に2人が受かる枠があります。

結論

法学部の年内入試は、条件の軽さで選ぶ入試です。

学校推薦は評定3.6のみ。イブニングコース(夜間主)なら評定3.0まで下がり、しかも自己推薦という第2の入口もあります。

一方で基礎学力テスト型は3.5倍から5.4倍。一般入試と併願できるかわりに、はっきり厳しくなります。

評定3.6に届いているなら、まず学校推薦を検討してください。

基本情報

項目 内容
学部・学科 法学部 法律学科/企業法学科(+法律学科【イブニングコース】)1
キャンパス 白山キャンパス(東京都文京区)1
年内入試の方式 第1部は2つ(学校推薦入試 総合評価型/基礎学力テスト型)。イブニングコースは自己推薦入試も実施12
募集人員 学校推薦 法律10名・企業法10名・法律【イブ】20名/自己推薦 法律【イブ】16名1
出願要件 学校推薦は評定3.6以上+学校長の推薦+専願(イブは3.0以上)。英語資格は不要1
専願・併願 学校推薦・自己推薦は専願/基礎学力テスト型は併願可12
日程(試験日) 学校推薦 第1部11月22日・イブ12月13日/自己推薦(イブ)12月13日/基礎学力テスト型 11月29日12
倍率(2026年度) 学校推薦1.2〜1.6倍/自己推薦(イブ)1.3倍/基礎学力テスト型3.5〜5.4倍3

AO型推薦は法学部では実施していません。第1部で使えるのは学校推薦と基礎学力テスト型の2つです。

学科・方式ごとの倍率

2026年度の実績です。

学科・方式 志願 合格 倍率
法律学科 学校推薦 47 31 1.5倍
企業法学科 学校推薦 47 30 1.6倍
法律学科【イブ】学校推薦 21 18 1.2倍
法律学科【イブ】自己推薦 21 16 1.3倍
法律学科 基礎学力テスト型 825 152 5.4倍
企業法学科 基礎学力テスト型 401 113 3.5倍

専願の方式はどれも1.2倍から1.6倍です。一方で併願できる基礎学力テスト型は3.5倍から5.4倍。専願を選べるかどうかが、そのまま通りやすさに直結します。

そして企業法学科のほうが、どの方式でも通りやすい傾向があります。基礎学力テスト型では3.5倍と5.4倍で、差は1.5倍以上です。

学校推薦入試(総合評価型)

出願資格|評定3.6だけです

満たすべきは3つです。

①専願であること。合格したら必ず入学することを確約できる人が対象です。

②学校長の推薦。推薦書は大学所定の用紙を使います。

③全体の学習成績の状況3.6以上。最終学年1学期末(2学期制なら前期末)までの数字で見ます。

英語外部試験のスコアは求められません。東洋大学の学校推薦では珍しい設計です。

イブニングコースは評定3.0以上まで下がります。

配点

科目 配点
書類選考 30
小論文 40
面接 30
合計 100

法学部は100点満点です。経営学部や国際観光学部が300点満点なのに対し、法学部は配点の刻みが違います。

そして小論文が40点で最大です。書類30点・面接30点なので、小論文が事実上の主戦場になります。

評定と推薦書で入口を通ったあとは、小論文で決まると考えてください。

出す書類

志願票・調査書・学校推薦入試 推薦書・様式1です。

様式1には志望理由を1,000字以内で書きます。

推薦書には「資格・特別な経験」を書く欄があります。ここに書けるのは義務教育修了後に取得したものだけです。記載する場合は、合格証書やスコアのコピーなど客観資料の提出が必要になります。中学時代の実績は書けません。

自己推薦入試|イブニングコースだけの第2の入口

法律学科【イブニングコース】には、学校推薦とは別に自己推薦入試があります。募集16名で、2026年度は志願21名・合格16名の1.3倍でした。

自己推薦は学校長の推薦が要りません。担任の先生と相談する前に、自分の判断で出願を検討できます。

配点は学校推薦と同じく、書類選考30・小論文40・面接30の100点満点です。

試験日は12月13日。学校推薦のイブニングコースと同じ日です。どちらか一方を選ぶことになります。

推薦をもらえる見込みがないなら自己推薦、評定3.0を満たしていて推薦が取れるなら学校推薦。この基準で選んでください。

基礎学力テスト型入試

一般入試と併願できる唯一の方式です。

学科別・配点パターン別の実績

2026年度の実績です。満点は均等配点が250点、最高得点重視と英語重視が350点です(いずれも調査書30点と事前課題小論文20点を含みます)。

学科 配点パターン 志願 合格 倍率 合格最低得点
法律 2教科均等 503 89 5.7倍 182.2
法律 2教科最高得点重視 247 46 5.4倍 275.4
法律 2教科英語重視 75 17 4.4倍 288.4
企業法 2教科均等 262 68 3.9倍 176.8
企業法 2教科最高得点重視 90 25 3.6倍 263.2
企業法 2教科英語重視 49 20 2.5倍 274.2

企業法学科の英語重視パターンが2.5倍でいちばん空いています。志願者49名しかいません。英語が得意なら、ここが法学部で最も現実的な併願ルートです。

得点率で見ると、均等配点は71%から73%、最高得点重視と英語重視は75%から82%でした。

事前課題小論文に注意

小論文は当日書きません。インターネット出願の登録時に入力します。小論文課題の入力が終わらないと、出願登録そのものが完了しません。

出願期間は10月29日から11月4日までの7日間です。

専願の方式と基礎学力テスト型は併願できません

11月22日の学校推薦に出願した人は、11月29日の基礎学力テスト型を受けられません。12月13日の自己推薦・学校推薦(イブ)も同じです。逆に基礎学力テスト型を受けた場合、これらの専願方式には出願できません。

法学部で取れる道は3本です。

道 組み立て 向いている人
A 11月22日の学校推薦だけ 評定3.6があり、推薦をもらえて、東洋が第一志望
B 11月29日の基礎学力テスト型だけ 一般入試を本線にしたい/評定が足りない
C 12月13日の自己推薦または学校推薦(イブ) 夜間主を選択肢に入れられる

10月の出願前に、どの道で行くかを決めてください。

日程

方式 出願期間 試験日 合格発表 入学手続締切
学校推薦(第1部) 11月2日〜11月5日 11月22日(日) 12月1日(火) 12月11日(金)
基礎学力テスト型 10月29日〜11月4日 11月29日(日) 12月14日(月) 第1次 12月18日/第2次 2月26日
自己推薦・学校推薦(イブ) 11月27日〜12月2日 12月13日(日) 1月8日(金) 1月14日(木)

出願期間は4日から7日しかありません。インターネット登録に加えて、検定料の支払いと出願書類の郵送(消印有効)が期間内に必要です。

推薦書を先生に頼むなら、10月中に依頼してください。

入学金をいつ払うことになるか

保護者の方が気にされるのはここだと思います。方式で大きく変わります。

学校推薦は12月11日、自己推薦とイブニングコースは1月14日が入学手続の締切です。いずれも専願なので、一般入試の結果を待つことはできません。

基礎学力テスト型は、入学手続が第1次12月18日・第2次2月26日の2段階です。第2次の2月26日まで待てます。一般入試の結果を見てから納入を決められます。

「年内に決めきるか、2月まで判断を残すか」。この違いは家庭の資金計画にそのまま効きます。

対策の順序

第1段階:評定を確認する(高3の6月まで)

全体の学習成績の状況3.6。これだけです。届いているなら学校推薦が第一候補になります。

3.6に届かない場合、イブニングコースなら3.0です。夜間主を選択肢に入れられるかを、家庭で先に話しておいてください。

到達基準: 出願できる方式が、名前で言えること。

第2段階:志望理由1,000字を書く(高3の夏休み)

書類選考は30点ですが、面接はこの志望理由をもとに行われます。実質的な影響は30点より大きいです。

法律学科と企業法学科は、学ぶ内容が違います。「法学部に行きたい」ではなく「なぜこの学科なのか」を書いてください。

到達基準: 学科名を入れ替えたら成立しない志望理由になっていること。

第3段階:小論文に時間を集中する(高3の秋)

配点40点で最大の枠です。法学部の小論文は、社会的な争点について自分の立場を示し、根拠を積む形が問われます。

新聞の社説を読んで、賛成・反対の両方の論拠を書き出す練習を続けてください。片側からしか見えていない答案は、法学部でいちばん弱くなります。

到達基準: 1つの争点について、賛成論と反対論を各200字で書けること。

第4段階:面接の準備(11月)

配点30点。志望理由書に書いたことを、口で言えるかが中心です。

到達基準: 志望理由を、書類を見ずに2分で話せること。

第5段階:基礎学力テスト型に回るなら、事前課題を先に書く(10月)

出願登録の時点で小論文の入力が必要です。出願期間に入ってから考え始めると間に合いません。

到達基準: 出願開始日までに事前課題の下書きがあること。

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この記事は2027年度入学試験要項にもとづいています。最終更新: 2026年9月

出典

  1. 募集人員・出願資格・配点・出願書類・日程。東洋大学「2027年度 総合型選抜・学校推薦型選抜(専願のみ)入学試験要項」https://www.toyo.ac.jp/nyushi/content/dam/toyowebstyle/admission/admission-data/requirements-special/public-recruitment_entry-exam_2027.pdf ↩
  2. 基礎学力テスト型の出願資格・併願制限・配点パターン・日程。東洋大学「2027年度 総合型選抜 基礎学力テスト型入試(公募制・併願可)入学試験要項」https://www.toyo.ac.jp/nyushi/content/dam/toyowebstyle/admission/admission-data/achievement-test/achievement-test_entry-exam_2027.pdf ↩
  3. 2026年度の志願者数・合格者数・合格最低得点。東洋大学「2026年度 入学試験 入試結果」https://www.toyo.ac.jp/nyushi/content/dam/toyowebstyle/admission/past-exam/toyo2026-nyushikekka.pdf ↩

二神大輝|埼玉県内の学習塾で取締役・塾長。大学受験と総合型選抜の指導歴10年超。

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