東洋大学 国際学部 総合型選抜・学校推薦型選抜の傾向と対策|ジャンルを選べば英語資格なしで出せます

こんにちは、ふたがみです。

東洋大学の国際学部を年内入試で考えている人に、先に1つ伝えたいことがあります。

国際地域学科のAO型推薦(ジャンル・セレクト入試)は、選ぶジャンルによって英語資格が要るかどうかが変わります。

3つのジャンルのうち、英語資格が必要なのはジャンルAだけです。ジャンルBとジャンルCには、英語資格の要件がありません。

「国際学部だから英検が要る」と思って諦めていた人がいるなら、ここは読んでおいてください。

結論

国際学部の年内入試は、学科と方式で条件がはっきり分かれます。

学科 方式 英語資格 評定
グローバル・イノベーション学科 AO型推薦(年2回) 必要 不問
国際地域学科(国際地域専攻) AO型推薦【ジャンル・セレクト】 ジャンルAのみ必要 不問
国際地域学科(国際地域専攻) AO型推薦【Web体験授業型】 不要 不問
国際地域学科(地域総合専攻)【イブ】 自己推薦 不要 不問
国際地域学科(地域総合専攻)【イブ】 学校推薦 不要 3.4以上

評定を問われるのはイブニングコースの学校推薦だけです。

そしてWeb体験授業型はオンラインで受験できます。遠方に住んでいても出願できます。

基本情報

項目 内容
学部・学科 国際学部 グローバル・イノベーション学科/国際地域学科(国際地域専攻)(+国際地域学科(地域総合専攻)【イブニングコース】)1
キャンパス 白山キャンパス(東京都文京区)1
年内入試の方式 学科により2つ〜4つ(AO型推薦/自己推薦/学校推薦/独立自活/基礎学力テスト型)12
募集人員 AO型推薦 グローバル・イノベーション(1回目6名・2回目6名)・国際地域(ジャンル・セレクトとWeb体験授業型で計25名)/自己推薦(地域総合・イブ)3名/学校推薦(地域総合・イブ)5名1
出願要件 評定を問われるのはイブニングコースの学校推薦(3.4以上)のみ1
専願・併願 AO型推薦・自己推薦・学校推薦・独立自活は専願/基礎学力テスト型は併願可12
日程(試験日) AO型推薦1回目・自己推薦 10月18日/Web体験授業型 11月22日/基礎学力テスト型 11月29日/AO型推薦2回目・学校推薦(イブ) 12月13日12
倍率(2026年度) AO型推薦2.0〜2.9倍/自己推薦2.0倍/学校推薦1.4倍/基礎学力テスト型2.9〜7.7倍3

国際学部の専願は、すべてAO型推薦か自己推薦です。第1部に学校推薦はありません。つまり学校長の推薦書が要りません。担任の先生と相談する前に、自分の判断で出願を検討できます。

学科・方式ごとの倍率

2026年度の実績です。

学科 方式 志願 合格 倍率
グローバル・イノベーション AO型推薦【1回目】 23 8 2.9倍
国際地域(国際地域) AO型推薦【ジャンル・セレクト】 44 18 2.4倍
国際地域(国際地域) AO型推薦【Web体験授業型】 29 11 2.6倍
グローバル・イノベーション AO型推薦【2回目】 10 5 2.0倍
国際地域(地域総合)【イブ】 自己推薦 6 3 2.0倍
国際地域(地域総合)【イブ】 学校推薦 10 7 1.4倍
グローバル・イノベーション 基礎学力テスト型 282 49 5.8倍
国際地域(国際地域) 基礎学力テスト型 367 124 3.0倍
国際地域(地域総合)【イブ】 基礎学力テスト型 30 21 1.4倍

専願はどれも1.4倍から2.9倍。一方でグローバル・イノベーション学科の基礎学力テスト型は5.8倍です。専願を選べるほうが、はっきり通りやすくなります。

そしてグローバル・イノベーション学科のAO型推薦は2回目のほうが倍率が低い(2.9倍と2.0倍)という結果でした。ただし2回目は12月13日で、基礎学力テスト型(11月29日)との併願ができなくなります。

国際地域学科(国際地域専攻)|ジャンル・セレクト入試

募集はジャンル・セレクトとWeb体験授業型を合わせて25名です。国際学部で最大の枠になります。

3つのジャンルから1つを選びます

インターネット出願登録時に、どれか1つを選択します。

ジャンル 内容 英語資格
A:国際コミュニケーション型 英語による課題レポートで社会課題への問題関心を説明し、英語面接でコミュニケーションを行う 必要
B:地域づくりエキスパート型 地域づくり・活性化や災害からの復興について自由にテーマを設定し、対応策・解決策をプレゼンテーション。質疑応答あり 不要
C:動画を用いたゼミナール型 事前に各自が作ってきた動画を全員で観たあと、共通テーマについてディスカッション 不要

ジャンルAだけが英語です。課題レポートも面接も英語で行われます。要項には「入学後、海外フィールドワークや長期留学に挑戦したい方、英語を通じたコミュニケーションに興味を持っている方におすすめ」と書かれています。

ジャンルBは日本語のプレゼンテーションです。地域の課題に関心があるなら、英語資格なしでこの枠に出せます。

ジャンルCは動画を作って持ち込みます。そして他の受験生と一緒に観て、ディスカッションをします。要項には「他者と協働しながら解決策を探ったり、多様な意見を持つ人々の合意形成を図ったりする意欲・姿勢を高く評価します」とあります。

ジャンルAの英語資格

試験 必要なスコア
英語の学習成績の状況 4.2以上
実用英語技能検定 1,980点以上
GTEC(CBTタイプ、検定版Advancedタイプ) 960点以上
TEAP(4技能) 225点以上
IELTS 5.0以上

「英語の学習成績の状況4.2以上」でも出願できます。英語の評定が高ければ、外部試験を受けていなくても要件を満たせます。ここは見落とされやすい選択肢です。

英検は2024年10月以降に1級・準1級・2級のいずれかを受験したもの、その他は過去2年以内に限られます。

配点

科目 配点
書類選考 50
英語 100(※ジャンルAのみ)
プレゼンテーション・質疑応答 または 面接 100
小論文 100(※ジャンルにより)

受験科目は選んだジャンルによって異なります。ジャンルAの面接は英語面接です。

国際地域学科|Web体験授業型(11月22日)

この方式はオンラインで受験できます。

大学の入試情報サイトに掲出されている「Web体験授業」の動画を視聴したうえで、出願時に課題レポートとプレゼンテーション資料を提出し、試験当日にプレゼンテーション・質疑応答を行う形です。

要項には、白山キャンパスで受験する方法のほか、Web会議システム等を利用したオンラインビデオ通話形式でも受験できると明記されています。遠隔地に住んでいる受験生でも、自宅等で試験を受けられます。

出願資格は第一志望であることのみ。評定も英語資格も要りません。

科目 配点
書類選考 50
プレゼンテーション・質疑応答 100

2026年度は29志願・11合格の2.6倍でした。

グローバル・イノベーション学科|AO型推薦が年2回

回 募集 試験日 2026年度の倍率
1回目 6名 10月18日 2.9倍
2回目 6名 12月13日 2.0倍

出願資格は第一志望であることに加えて、英語資格が必要です。評定は問われません。

使えるのは実用英語技能検定・GTEC(CBTタイプ、検定版Advancedタイプ)・TEAP(4技能)・IELTSの4つで、10月実施と12月実施で条件が分かれています。

配点

科目 配点
書類選考 100
英語 100
プレゼンテーション・質疑応答 100
合計 300

3つが同じ重さです。提出された英語外部試験のスコアが、本学基準に換算して採点されます。

1回目で不合格でも、2回目に出願できます。ただし2回目(12月13日)を選ぶと、基礎学力テスト型(11月29日)は受けられません。

国際地域学科(地域総合専攻)【イブニングコース】

方式 募集 試験日 出願資格 2026年度の倍率
自己推薦 3名 10月18日 第一志望のみ(評定・英語資格ともに不要) 2.0倍
学校推薦 5名 12月13日 評定3.4以上+推薦 1.4倍
「独立自活」支援推薦 1名 11月22日 評定4.3以上+在学中に大学事務局等で就労する意欲 ー

学校推薦の評定は3.4です。東洋大学のイブニングコースは3.0が多いなかで、ここだけ少し高く設定されています。

配点は自己推薦が書類50/小論文50/面接100、学校推薦が書類50/面接100です。

要項には英語の証明書を出す欄がありますが、これは「持っていれば出す」任意提出で、出願の条件ではありません。英語資格がなくても出願できます。

そして基礎学力テスト型は1.4倍(30志願・21合格)。国際学部でいちばん通りやすい枠です。

基礎学力テスト型入試

一般入試と併願できる唯一の方式です。

学科別・配点パターン別の実績

2026年度の実績です。満点は均等配点が250点、最高得点重視が350点です(いずれも調査書30点と事前課題小論文20点を含みます)。

学科 配点パターン 志願 合格 倍率 合格最低得点
グローバル・イノベーション 均等 138 18 7.7倍 180.8
グローバル・イノベーション 最高得点重視 144 31 4.6倍 286.2
国際地域(国際地域) 均等 228 78 2.9倍 173.4
国際地域(国際地域) 最高得点重視 139 46 3.0倍 275.4
国際地域(地域総合)【イブ】 均等 19 13 1.5倍 112.4
国際地域(地域総合)【イブ】 最高得点重視 11 8 1.4倍 217.6

グローバル・イノベーション学科の均等配点が7.7倍で、この学部でいちばん厳しい組み合わせです。同じ学科でも最高得点重視なら4.6倍まで下がります。得意科目が1つでもあるなら、最高得点重視を選んでください。

そしてイブニングコースの合格最低得点は112.4点(250点満点で45.0%)。東洋大学全体でも最も低い水準です。

事前課題小論文に注意

小論文は当日書きません。インターネット出願の登録時に入力します。小論文課題の入力が終わらないと、出願登録そのものが完了しません。

出願期間は10月29日から11月4日までの7日間です。

専願と基礎学力テスト型は併願できません

10月18日のAO型推薦・自己推薦に出願した人は、基礎学力テスト型を受けられません。ただし10月18日で不合格だった場合のみ、出願・受験ができます。

11月22日・12月13日の方式に出願した場合は、受けられません。

国際学部で取れる道はこうなります。

道 組み立て 使える学科・方式
A 10月18日 → 不合格なら11月29日の基礎学力テスト型 ジャンル・セレクト/グローバル・イノベーション1回目/自己推薦(イブ)
B 10月18日のグローバル・イノベーション1回目 → 不合格なら12月13日の2回目 グローバル・イノベーション
C 11月22日のWeb体験授業型だけ 国際地域(国際地域専攻)
D 11月29日の基礎学力テスト型だけ 3学科すべて

Bの道はグローバル・イノベーション学科だけの特典です。同じ学科に年内2回挑戦できます。ただし2回目を選ぶと基礎学力テスト型は受けられません。

日程

方式 出願期間 試験日 合格発表 入学手続締切
AO型推薦1回目・自己推薦 9月7日〜9月10日 10月18日(日) 11月2日(月) 11月13日(金)
Web体験授業型・独立自活 11月2日〜11月5日 11月22日(日) 12月1日(火) 12月11日(金)
基礎学力テスト型 10月29日〜11月4日 11月29日(日) 12月14日(月) 第1次 12月18日/第2次 2月26日
AO型推薦2回目・学校推薦(イブ) 11月27日〜12月2日 12月13日(日) 1月8日(金) 1月14日(木)

出願期間は4日から7日しかありません。インターネット登録に加えて、検定料の支払いと出願書類の郵送(消印有効)が期間内に必要です。

入学金をいつ払うことになるか

保護者の方が気にされるのはここだと思います。方式で大きく変わります。

専願の方式は、10月18日の回が11月13日、11月22日の回が12月11日、12月13日の回が1月14日が入学手続の締切です。いずれも一般入試の結果を待つことはできません。

基礎学力テスト型だけは、入学手続が第1次12月18日・第2次2月26日の2段階です。第2次の2月26日まで待てます。一般入試の結果を見てから納入を決められます。

「年内に決めきるか、2月まで判断を残すか」。この違いは家庭の資金計画にそのまま効きます。

対策の順序

第1段階:ジャンルを選ぶ(国際地域専攻を狙うなら・高3の春)

英語資格があるならジャンルA、地域の課題に関心があるならジャンルB、動画を作れるならジャンルC。

ジャンルBとCには英語資格が要りません。英検を持っていないことを理由に国際学部を外す必要はありません。

到達基準: 出願するジャンルが決まっていること。

第2段階:英語資格を確認する(ジャンルA・グローバル・イノベーションを狙うなら)

ジャンルAは「英語の学習成績の状況4.2以上」でも出願できます。外部試験を受けていなくても、英語の評定が高ければ要件を満たせます。まず成績表を見てください。

外部試験なら英検CSE 1,980以上です。

到達基準: 出願要件を満たす証明(評定または証明書)が確認できていること。

第3段階:課題を作る(高3の夏休み)

  • ジャンルA: 英語の課題レポート。社会課題への問題関心を英語で書きます
  • ジャンルB: 地域づくり・災害復興のテーマ設定とプレゼンテーション
  • ジャンルC: 動画。事前に作って持ち込みます
  • Web体験授業型: 大学サイトの動画を視聴 → 課題レポートとプレゼン資料
  • グローバル・イノベーション: プレゼンテーション資料

到達基準: 9月7日の出願開始までに、提出物が完成していること。

第4段階:話す練習をする(高3の秋)

この学部は、ほぼすべての方式でプレゼンテーションか面接が100点です。

ジャンルAは英語面接、ジャンルCはディスカッション。原稿を読む練習だけでは足りません。

到達基準: ジャンルAなら英語で1分、それ以外なら日本語で3分、原稿を見ずに話せること。

第5段階:基礎学力テスト型に回るなら、事前課題を先に書く(9月中)

10月18日の回で落ちた場合、基礎学力テスト型の出願まで猶予は2日です。(発表11月2日、締切11月4日)

到達基準: 9月末までに事前課題の下書きがあること。

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この記事は2027年度入学試験要項にもとづいています。最終更新: 2026年9月

出典

  1. 募集人員・出願資格・ジャンルの内容・英語資格の基準・配点・受験方法の選択・日程。東洋大学「2027年度 総合型選抜・学校推薦型選抜(専願のみ)入学試験要項」https://www.toyo.ac.jp/nyushi/content/dam/toyowebstyle/admission/admission-data/requirements-special/public-recruitment_entry-exam_2027.pdf ↩
  2. 基礎学力テスト型の出願資格・併願制限・配点パターン・日程。東洋大学「2027年度 総合型選抜 基礎学力テスト型入試(公募制・併願可)入学試験要項」https://www.toyo.ac.jp/nyushi/content/dam/toyowebstyle/admission/admission-data/achievement-test/achievement-test_entry-exam_2027.pdf ↩
  3. 2026年度の志願者数・合格者数・合格最低得点。東洋大学「2026年度 入学試験 入試結果」https://www.toyo.ac.jp/nyushi/content/dam/toyowebstyle/admission/past-exam/toyo2026-nyushikekka.pdf ↩

二神大輝|埼玉県内の学習塾で取締役・塾長。大学受験と総合型選抜の指導歴10年超。

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