東洋大学 国際観光学部 総合型選抜・学校推薦型選抜の傾向と対策|AO型推薦など3方式の倍率と出願資格
こんにちは、ふたがみです。
東洋大学の国際観光学部は、年内入試で3つの方式が使えます。AO型推薦、学校推薦(総合評価型)、基礎学力テスト型です。
そして先に、いちばん大事なことを書きます。
この3つは倍率がまるで違います。2026年度の実績で、いちばん通りやすい方式といちばん通りにくい方式の差は3.6倍ありました。
| 方式 | 志願者 | 合格者 | 倍率 |
|---|---|---|---|
| 学校推薦(総合評価型) | 27 | 17 | 1.6倍 |
| AO型推薦 | 216 | 51 | 4.2倍 |
| 基礎学力テスト型 | 846 | 147 | 5.8倍 |
大学が公表している入試結果の数字です。27人しか出願していない方式で、17人が受かっています。
なぜそんなことが起きるのか。出願資格が厳しくて、そもそも出せる人が少ないからです。逆に言えば、条件さえ満たせば、いちばん通りやすい入口になります。
この記事では、3方式それぞれの出願資格・配点・当日の中身を、2027年度の入学試験要項から書き出します。
結論
まず学校推薦(総合評価型)に出せるかを確認してください。
条件は3つです。評定3.6以上。英検2級以上。そして指定された資格を1つ以上。この3つがそろうなら、27人中17人が受かる枠に出せます。
条件が足りないなら、次はAO型推薦です。評定は問われません。英語資格の水準も学校推薦より低く設定されています。募集35名は、東洋大学のAO型推薦で最大の枠です。
一般入試も受けたいなら基礎学力テスト型。ただし倍率5.8倍でいちばん厳しいです。
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 学部・学科 | 国際観光学部 国際観光学科(1学科のみ)1 |
| キャンパス | 赤羽台キャンパス(東京都北区)1 |
| 年内入試の方式 | 3つ(AO型推薦/学校推薦(総合評価型)/基礎学力テスト型)12 |
| 募集人員 | AO型推薦35名/学校推薦10名/基礎学力テスト型30名12 |
| 専願・併願 | AO型推薦と学校推薦は専願/基礎学力テスト型は併願可12 |
| 出願要件 | AO型推薦は英語資格のみ(評定不問)/学校推薦は評定3.6以上+英検2級以上+指定資格1つ+推薦書/基礎学力テスト型は要件なし12 |
| 日程(試験日) | AO型推薦 10月18日/学校推薦 11月22日/基礎学力テスト型 11月29日12 |
| 倍率(2026年度実績) | AO型推薦4.2倍/学校推薦1.6倍/基礎学力テスト型5.8倍3 |
AO型推薦の35名は、東洋大学の全学部を通していちばん大きいAO枠です。国際観光学部は、年内入試に力を入れている学部だと考えていいです。
参考までに、東洋大学の全学部を合わせた方式別の倍率はこうなっています。
| 方式 | 大学全体の倍率(2026年度) | 国際観光学科 |
|---|---|---|
| AO型推薦 | 3.0倍 | 4.2倍 |
| 学校推薦(総合評価型) | 1.5倍 | 1.6倍 |
| 基礎学力テスト型 | 4.3倍 | 5.8倍 |
国際観光学科は、AO型推薦も基礎学力テスト型も大学平均より厳しいです。人気学部だからです。一方で学校推薦だけは大学平均とほぼ同じになっています。
AO型推薦入試|募集35名・4.2倍
出願資格
評定の要件はありません。英語資格だけが条件です。
| 試験 | 必要なスコア |
|---|---|
| 実用英語技能検定(従来型を含む全方式) | 1,800点以上 |
| GTEC(CBTタイプ、検定版Advancedタイプ) | 840点以上 |
| TEAP(4技能) | 195点以上 |
| IELTS | 4.5以上 |
英検は2024年10月以降に1級・準1級・2級のいずれかを受験したものに限ります。GTEC・TEAP・IELTSは過去2年以内です。
英検1,800点は2級の合格ラインより下です。2級に不合格でもCSEスコアが1,800に届いていれば出願できます。手元の成績表を必ず見てください。
そして注意が1つ。提出できるのは紙の証明書だけです。デジタル合格証明書やデジタル英検CSEスコア証明書、オンラインの成績照会画面のコピーは受理されません。証明書の発行には時間がかかります。9月上旬の出願に間に合わせるなら、いま請求してください。
配点
| 科目 | 配点 |
|---|---|
| 書類選考 | 100 |
| 小論文 | 100 |
| プレゼンテーション・質疑応答 | 100 |
| 合計 | 300 |
3つが同じ重さです。書類だけでも、プレゼンだけでも足りません。
出願時に出す課題レポート
出願の段階で、プレゼンテーションの要旨をA4用紙1枚(40字×36行)以内にまとめて4部提出します。
2027年度の課題は観光立国推進基本計画(第5次)を題材にしたものです。計画が掲げる12の視点から自分が特に重要だと考えるものを1つ選び、その理由と現状の問題点を示したうえで、施策や自分の提案がなぜ有効なのかを説明する、という構成が求められます。
12の視点は、大きく3つの柱に分かれています。
- A. インバウンドの戦略的な誘客と住民生活の質の確保との両立(混雑・マナー違反への対応、地方誘客、観光コンテンツ、交通ネットワーク)
- B. 国内交流・アウトバウンド拡大(休暇の分散、関係人口、需要喚起、観光復興)
- C. 観光地・観光産業の強靱化(市場の多様化、観光DX、競争環境、ユニバーサルツーリズム)
出典資料をそのまま複写して使うことは認められていません。引用したら引用元を必ず書いてください。参考文献として観光庁のホームページが指定されています。
試験当日
| 時間 | 内容 |
|---|---|
| 9:00 | 集合(赤羽台ではなく白山キャンパス) |
| 9:00〜9:20 | 説明 |
| 9:20〜10:20 | 小論文 |
| 10:50〜 | プレゼンテーション・質疑応答 |
試験会場は白山キャンパスです。学部が置かれている赤羽台ではありません。間違えると受験できません。
プレゼンテーションは教員2名に対して受験生5〜7名のグループで行い、1人あたり3分間です。時間を過ぎたら途中で打ち切られます。
そして質疑応答では、同じグループの他の人のプレゼンに対する意見を求められることがあります。ディスカッションになることもあります。自分の発表が終わったら終わり、ではありません。他の人の発表中もメモを取ることが認められています。
待ち時間が長くなる可能性があるので、軽食を持参するよう要項に明記されています。
使えるのは出願時に提出したレポートだけです。パソコンも配布資料も使えません。
学校推薦入試(総合評価型)|募集10名・1.6倍
この記事でいちばん伝えたい方式です。
2026年度は志願27名に対して合格17名。3人に2人が受かっています。
出願資格|3つすべてが必要です
ここが唯一にして最大の関門です。
①全体の学習成績の状況 3.6以上(最終学年1学期末、2学期制なら前期末まで)
②英語資格
| 試験 | 必要なスコア |
|---|---|
| 実用英語技能検定 | 2級以上合格、または2,150点以上 |
| GTEC(CBTタイプ、検定版Advancedタイプ) | 1,050点以上 |
| TEAP(4技能) | 253点以上 |
| IELTS | 5.0以上 |
いずれも過去2年以内(2024年11月以降)の受験分に限ります。
③次の資格のうち1つ以上
総合旅行業務取扱管理者/国内旅行業務取扱管理者/情報処理技術者試験(ITパスポート等)/統計検定3級以上/日商簿記検定3級以上/全経簿記能力検定2級以上/全商簿記実務検定2級以上/ビジネス実務法務検定3級以上/ビジネス会計検定3級以上/ビジネス能力検定3級以上/世界遺産検定2級以上/秘書検定2級以上/中国語検定3級以上/HSK5級以上
この③を知らずに準備を進める人が多いです。評定と英検だけそろえても出願できません。
裏を返すと、③は今からでも間に合います。ITパスポート、日商簿記3級、世界遺産検定2級、秘書検定2級。どれも高校生が数か月で取れる範囲です。観光に関係のない資格でも構いません。
倍率1.6倍の枠に入るための、いちばん現実的な一手がここです。
配点
| 科目 | 配点 |
|---|---|
| 書類選考 | 100 |
| 小論文 | 100 |
| 面接 | 100 |
| 合計 | 300 |
AO型推薦と違って、プレゼンテーションはありません。小論文と面接です。
出す書類
学校長の推薦書が必要です。推薦理由には「性格・行動に関する記録」と「本人の将来性」を入れてもらいます。先生に頼む時間を見込んでください。
そして様式1に1,000字以内で志望理由を書きます。求められているのは次の3点です。
- 大学入学後にどのようなことを学びたいのか
- 大学卒業後に目指す将来の姿
- 自己PR(資格・特技を含む)
1,000字で3点。1点あたり300字強です。書きたいことを全部入れると必ず溢れます。先に配分を決めてください。
基礎学力テスト型入試|募集30名・5.8倍
一般入試と併願できる唯一の方式です。そのぶんいちばん厳しく、5.8倍でした。
3つの配点パターンと、それぞれの実績
2026年度の実績です。
| 配点パターン | 満点 | 志願 | 合格 | 倍率 | 合格最低得点 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2教科均等配点(英・国) | 250 | 483 | 73 | 6.6倍 | 180.0 |
| 2教科均等配点(英・数) | 250 | 62 | 22 | 2.8倍 | 184.8 |
| 2教科最高得点重視 | 350 | 301 | 52 | 5.8倍 | 283.0 |
英・数のパターンだけ2.8倍です。志願者が62名しかいません。英語と数学で受けられるなら、ここがいちばん空いています。
得点率で見ると、英・国が72.0%、英・数が73.9%、最高得点重視が80.9%。どのパターンでも7割から8割が必要です。
いずれも調査書30点と事前課題小論文20点が加わった満点です。
事前課題小論文に注意
小論文は当日書きません。インターネット出願の登録時に入力します。
そして小論文課題の入力が終わらないと、出願登録そのものが完了しません。出願期間は10月29日から11月4日までの7日間です。締切間際に書き始めると間に合いません。
英語外部試験が使えます
申請すれば、英語外部試験のスコアを英語の得点として使えます。当日の英語試験を受ける必要がなくなります。AO型推薦や学校推薦のために英語資格を取ったなら、ここでも効きます。
3方式は自由に組み合わせられません
AO型推薦・学校推薦と、基礎学力テスト型は、原則として併願できません。
基礎学力テスト型の要項に、日付ごとの制限が書かれています。
- 10月18日のAO型推薦に出願した人は、基礎学力テスト型を受けられません。ただし10月18日の試験で不合格だった場合のみ、出願・受験ができます。
- 11月22日の学校推薦に出願した人は、受けられません。
- 逆に、基礎学力テスト型を受けた場合、上記の方式には出願できません。
つまり、国際観光学部で取れる道は次の3本です。
| 道 | 組み立て |
|---|---|
| A | 10月18日のAO型推薦 → 不合格なら11月29日の基礎学力テスト型 |
| B | 11月22日の学校推薦だけ(基礎学力テスト型は使えない) |
| C | 11月29日の基礎学力テスト型だけ(一般入試と併願) |
AとBは同時に選べません。AO型推薦(10月18日)に出したうえで学校推薦(11月22日)にも出す形は制度上できますが、その場合は基礎学力テスト型の道が閉じます。
9月の出願前に、どの道で行くかを決めてください。
日程
| 方式 | 出願期間 | 試験日 | 合格発表 | 入学手続締切 |
|---|---|---|---|---|
| AO型推薦 | 9月7日(月)〜9月10日(木) | 10月18日(日) | 11月2日(月) | 11月13日(金) |
| 学校推薦 | 11月2日(月)〜11月5日(木) | 11月22日(日) | 12月1日(火) | 12月11日(金) |
| 基礎学力テスト型 | 10月29日(木)〜11月4日(水) | 11月29日(日) | 12月14日(月) | 第1次 12月18日(金)/第2次 2月26日(金) |
AO型推薦の出願は9月7日から10日の4日間です。インターネット登録だけでは終わりません。検定料の支払いと出願書類の郵送(消印有効)が期間内に必要です。
夏休みが終わる前に、課題レポートと英語の証明書をそろえておいてください。
入学金をいつ払うことになるか
保護者の方が気にされるのはここだと思います。方式で大きく変わります。
AO型推薦なら11月13日、学校推薦なら12月11日が入学手続の締切です。どちらも専願なので、一般入試の結果を待つことはできません。年内に納入することになります。
一方で基礎学力テスト型は、入学手続が第1次12月18日・第2次2月26日の2段階です。第2次の2月26日まで待てます。一般入試の結果を見てから納入を決められる、ということです。
「年内に決めきるか、2月まで判断を残すか」。この違いは、家庭の資金計画にそのまま効きます。
対策の順序
第1段階:出願資格を照合する(高3の6月まで)
まず学校推薦の3条件を確認してください。評定3.6、英検2級(またはCSE 2,150)、指定資格1つ。
評定は動かせません。でも英語資格と指定資格は、まだ間に合います。
到達基準: 3条件のうち、いま何が欠けているかを紙に書き出せていること。
第2段階:足りない資格を取りにいく(高3の夏まで)
学校推薦を狙うなら、指定資格が最短ルートです。ITパスポート、日商簿記3級、世界遺産検定2級、秘書検定2級。試験日と申込締切を調べて、逆算してください。
英語はAO型推薦なら英検CSE 1,800で足ります。学校推薦を狙うなら2級合格または2,150まで上げます。
到達基準: 出願に使う証明書が、紙で手元にあること。
第3段階:観光の言葉で自分を説明できるようにする(高3の夏)
AO型推薦の課題レポートも、学校推薦の様式1も、聞かれていることは同じです。「観光の何に、なぜ関心があるのか」です。
観光立国推進基本計画の12の視点を読んで、自分の経験とつながるものを1つ選んでください。旅行が好き、では足りません。どこで、何を見て、何が問題だと思ったのか。
到達基準: 12の視点から1つ選び、その理由を自分の体験に紐づけて3分話せること。
第4段階:方式ごとの準備に入る(9月)
- AO型推薦: A4用紙1枚の課題レポートと、3分のプレゼン。小論文もあります
- 学校推薦: 1,000字の様式1と、小論文・面接。推薦書は先生に8月中に依頼
- 基礎学力テスト型: 英語と国語(または数学)で7割から8割。事前課題小論文の入力
到達基準: 3分のプレゼンを、時間を計って通しで1回やっていること。
第5段階:プレゼンをグループで練習する(10月)
AO型推薦は5〜7名のグループで行い、他の人の発表に意見を求められることがあります。
1人で原稿を読む練習だけでは足りません。人の話を聞いて、その場で意見を返す練習をしてください。
到達基準: 他人の発表を聞いて、30秒で意見を返せること。
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この記事は2027年度入学試験要項にもとづいています。最終更新: 2026年9月
出典
- 募集人員・出願資格・配点・課題レポート・試験当日の進行・日程。東洋大学「2027年度 総合型選抜・学校推薦型選抜(専願のみ)入学試験要項」https://www.toyo.ac.jp/nyushi/content/dam/toyowebstyle/admission/admission-data/requirements-special/public-recruitment_entry-exam_2027.pdf ↩
- 基礎学力テスト型の募集人員・出願資格・併願制限・配点パターン・日程・英語外部試験利用制度。東洋大学「2027年度 総合型選抜 基礎学力テスト型入試(公募制・併願可)入学試験要項」https://www.toyo.ac.jp/nyushi/content/dam/toyowebstyle/admission/admission-data/achievement-test/achievement-test_entry-exam_2027.pdf ↩
- 2026年度の志願者数・合格者数・合格最低得点。東洋大学「2026年度 入学試験 入試結果」https://www.toyo.ac.jp/nyushi/content/dam/toyowebstyle/admission/past-exam/toyo2026-nyushikekka.pdf ↩

