東洋大学 食環境科学部 総合型選抜・学校推薦型選抜の傾向と対策|健康栄養学科だけ4.9倍です

こんにちは、ふたがみです。

東洋大学の食環境科学部は3学科ありますが、年内入試の通りやすさが学科でまるで違います。

学科 自己推薦の倍率(2026年度)
フードデータサイエンス学科【1回目】 1.2倍
食環境科学科 2.6倍
健康栄養学科 4.9倍

健康栄養学科だけが4.9倍です。49人が出願して10人。同じ学部の中で4倍の開きがあります。

理由ははっきりしています。健康栄養学科は管理栄養士の受験資格につながる学科だからです。資格に直結する学科は、どの大学でも志望者が集まります。

この記事では、3学科の入口を2027年度の入学試験要項から書き分けます。

結論

健康栄養学科を志望するなら、年内入試は自己推薦の1本しかありません。学校推薦もAO型推薦もなく、しかも4.9倍です。準備の密度が要ります。

一方でフードデータサイエンス学科は自己推薦が年2回あります。10月18日と12月13日。1回目で届かなくても、もう一度出せます。

そして食環境科学科は自己推薦と学校推薦の両方が使えます。

基本情報

項目 内容
学部・学科 食環境科学部 食環境科学科/フードデータサイエンス学科/健康栄養学科1
キャンパス 朝霞キャンパス(埼玉県朝霞市)1
年内入試の方式 学科により2つ〜3つ(自己推薦/学校推薦/基礎学力テスト型)。AO型推薦は実施なし12
募集人員 自己推薦 食環境科5名・フードデータサイエンス(1回目5名・2回目5名)・健康栄養6名/学校推薦 食環境科5名・フードデータサイエンス5名1
出願要件 自己推薦は評定・英語資格ともに不要/学校推薦は評定3.6以上+推薦+専願1
専願・併願 自己推薦・学校推薦は専願/基礎学力テスト型は併願可12
日程(試験日) 自己推薦1回目 10月18日/学校推薦 11月22日/基礎学力テスト型 11月29日/自己推薦2回目 12月13日12
倍率(2026年度) 自己推薦1.2〜4.9倍/学校推薦1.0〜1.1倍/基礎学力テスト型3.1〜4.5倍3

この学部では、どの方式でも英語資格が要りません。そしてAO型推薦は実施していません。

学科・方式ごとの倍率

2026年度の実績です。

学科 方式 志願 合格 倍率
健康栄養 自己推薦 49 10 4.9倍
食環境科 自己推薦 18 7 2.6倍
フードデータサイエンス 自己推薦【2回目】 6 3 2.0倍
フードデータサイエンス 自己推薦【1回目】 7 6 1.2倍
食環境科 学校推薦【小論文型】 9 8 1.1倍
フードデータサイエンス 学校推薦【小論文型】 1 1 1.0倍
食環境科 基礎学力テスト型 177 48 3.7倍
フードデータサイエンス 基礎学力テスト型 57 18 3.2倍
健康栄養 基礎学力テスト型 166 33 5.0倍

健康栄養学科は、自己推薦4.9倍・基礎学力テスト型5.0倍。どちらのルートでもこの学部でいちばん厳しくなります。

フードデータサイエンス学科の学校推薦は、2026年度に志願1名・合格1名でした。データサイエンスという新しい分野で、まだ志望者が集まりきっていません。評定3.6があるなら、東洋大学の中でも競争が少ない枠です。

学科別|あなたが出せる方式

食環境科学科|自己推薦と学校推薦

方式 募集 試験日 出願資格 配点
自己推薦 5名 10月18日 第一志望のみ(評定・英語資格ともに不要) 書類30/小論文100/面接100
学校推薦【小論文型】 5名 11月22日 評定3.6以上+推薦 書類30/小論文100/面接100

配点が同じです。書類30点・小論文100点・面接100点の230点満点。

違いは出願資格と試験日だけなので、評定3.6があるなら学校推薦のほうが通りやすい(1.1倍と2.6倍)という結果になっています。

食環境科学科は、食品の科学・安全・機能性を扱う学科です。「食べることが好き」ではなく、食品を科学として見る視点が志望理由に要ります。

フードデータサイエンス学科|自己推薦が年2回あります

この学部でいちばん入口が広い学科です。

方式 募集 試験日 出願資格 2026年度の倍率
自己推薦【1回目】 5名 10月18日 第一志望のみ 1.2倍
自己推薦【2回目】 5名 12月13日 第一志望のみ 2.0倍
学校推薦【小論文型】 5名 11月22日 評定3.6以上+推薦 1.0倍(志願1名)

配点はいずれも書類30/小論文100/面接100です。

自己推薦が2回あるのが最大の特徴です。1回目(10月18日)で不合格でも、2回目(12月13日)に出願できます。

そして1回目のほうが倍率が低い(1.2倍と2.0倍)という結果でした。7人中6人が合格しています。早く動いたほうが有利だった年です。

フードデータサイエンス学科は、食と栄養のデータを扱う学科です。統計やプログラミングに関心があるなら、この学科は志望理由が書きやすくなります。新しい分野なので志望者がまだ少なく、年内入試の枠が余りぎみです。

健康栄養学科|自己推薦のみ・4.9倍

項目 内容
募集人員 6名
試験日 10月18日
出願資格 第一志望であることのみ(評定・英語資格ともに不要)
配点 書類30/小論文100/面接100(計230)

学校推薦もAO型推薦もありません。専願で狙うなら自己推薦の1本です。

そして2026年度は49志願・10合格の4.9倍。この学部でいちばん厳しい枠です。

理由は管理栄養士です。この学科は管理栄養士の受験資格につながるので、資格を目指す受験生が集まります。評定も英語資格も要らないぶん、なおさら人が来ます。

配点の87%が小論文と面接です。書類は30点しかありません。当日で決まる試験だと考えてください。

そして基礎学力テスト型も5.0倍。健康栄養学科は、どのルートを選んでも学部で最も厳しいという結果になっています。

基礎学力テスト型入試

一般入試と併願できる唯一の方式で、3学科すべてで実施しています。

学科別・配点パターン別の実績

2026年度の実績です。満点は均等配点が250点、それ以外が350点です(いずれも調査書30点と事前課題小論文20点を含みます)。

学科 配点パターン 志願 合格 倍率 合格最低得点
食環境科 均等 113 30 3.8倍 181.4
食環境科 最高得点重視 54 14 3.9倍 290.0
食環境科 英語重視 10 4 2.5倍 279.0
フードデータサイエンス 均等 34 11 3.1倍 175.8
フードデータサイエンス 最高得点重視 22 7 3.1倍 271.2
フードデータサイエンス 英語重視 1 0 ー ー
健康栄養 均等 87 18 4.8倍 177.8
健康栄養 最高得点重視 57 11 5.2倍 260.8
健康栄養 英語重視 22 4 5.5倍 273.0

食環境科学科の英語重視が2.5倍でいちばん空いています。志願者10名しかいません。

そしてフードデータサイエンス学科の英語重視は、志願1名・合格0名でした。極端に小さい枠です。この枠を狙うのはおすすめしません。均等配点(3.1倍)か最高得点重視(3.1倍)を選んでください。

健康栄養学科はどのパターンでも4.8倍から5.5倍。英語重視が最も高い5.5倍で、英語で稼ぐ作戦が裏目に出やすい学科です。

事前課題小論文に注意

小論文は当日書きません。インターネット出願の登録時に入力します。小論文課題の入力が終わらないと、出願登録そのものが完了しません。

出願期間は10月29日から11月4日までの7日間です。

専願と基礎学力テスト型は併願できません

10月18日の自己推薦に出願した人は、基礎学力テスト型を受けられません。ただし10月18日で不合格だった場合のみ、出願・受験ができます。

11月22日の学校推薦、12月13日の自己推薦2回目に出願した場合は、受けられません。逆に基礎学力テスト型を受けた場合、これらの専願方式には出願できません。

食環境科学部で取れる道はこうなります。

道 組み立て 使える学科
A 10月18日の自己推薦 → 不合格なら12月13日の自己推薦2回目 フードデータサイエンス
B 10月18日の自己推薦 → 不合格なら11月29日の基礎学力テスト型 3学科すべて
C 11月22日の学校推薦だけ 食環境科/フードデータサイエンス
D 11月29日の基礎学力テスト型だけ 3学科すべて

Aの道が使えるのはフードデータサイエンス学科だけです。自己推薦が2回あるからです。

健康栄養学科はBかDになります。自己推薦(4.9倍)で落ちたら基礎学力テスト型(5.0倍)。どちらも厳しいので、9月の出願前に事前課題の小論文まで用意しておくのが安全です。

日程

方式 出願期間 試験日 合格発表 入学手続締切
自己推薦【1回目】 9月7日〜9月10日 10月18日(日) 11月2日(月) 11月13日(金)
学校推薦 11月2日〜11月5日 11月22日(日) 12月1日(火) 12月11日(金)
基礎学力テスト型 10月29日〜11月4日 11月29日(日) 12月14日(月) 第1次 12月18日/第2次 2月26日
自己推薦【2回目】 11月27日〜12月2日 12月13日(日) 1月8日(金) 1月14日(木)

出願期間は4日から7日しかありません。インターネット登録に加えて、検定料の支払いと出願書類の郵送(消印有効)が期間内に必要です。

入学金をいつ払うことになるか

保護者の方が気にされるのはここだと思います。方式で大きく変わります。

自己推薦1回目は11月13日、学校推薦は12月11日、自己推薦2回目は1月14日が入学手続の締切です。いずれも専願なので、一般入試の結果を待つことはできません。

基礎学力テスト型だけは、入学手続が第1次12月18日・第2次2月26日の2段階です。第2次の2月26日まで待てます。一般入試の結果を見てから納入を決められます。

「年内に決めきるか、2月まで判断を残すか」。この違いは家庭の資金計画にそのまま効きます。

対策の順序

第1段階:学科と方式を確定する(高3の春)

健康栄養学科は自己推薦の1本だけ、しかも4.9倍です。フードデータサイエンス学科は自己推薦が2回あり、1回目は1.2倍でした。同じ学部でも準備の重さが違います。

到達基準: 出願する学科・方式・試験日が、名前で言えること。

第2段階:志望理由を書く(高3の夏休み前半)

書類は30点。配点の13%しかありません。ただし面接はこの志望理由をもとに行われるので、実質的な影響は30点より大きくなります。

3学科は出口が違います。健康栄養は管理栄養士、食環境科は食品の研究・開発、フードデータサイエンスは食のデータ分析。「食に興味がある」では3学科のどれにも当てはまってしまいます。

到達基準: 学科名を入れ替えたら成立しない志望理由になっていること。

第3段階:小論文に時間を集中する(高3の夏から秋)

配点100点で最大の枠です。書類30点なので、小論文と面接で87%が決まります。

食環境科学部の小論文は、食・栄養・健康に関わる社会的なテーマが中心になります。新聞の健康面や生活面を読んで、200字で要約する練習を続けてください。

到達基準: 800字程度の小論文を60分で書き切れること。

第4段階:面接の準備(高3の秋)

配点100点。小論文と同じ重さです。志望理由書に書いたことを、口で言える状態にしてください。

健康栄養学科を志望するなら、管理栄養士として何をしたいのかまで踏み込めるかどうかが分かれ目になります。「人の健康を支えたい」で止まると、4.9倍は抜けられません。

到達基準: 志望理由を、書類を見ずに2分で話せること。

第5段階:2回目をどうするか決める(10月)

フードデータサイエンス学科なら、1回目で落ちても12月13日の2回目があります。他の2学科は基礎学力テスト型に回ることになります。

健康栄養学科と食環境科学科を志望するなら、9月末までに事前課題の小論文を書いておいてください。自己推薦の発表(11月2日)から基礎学力テスト型の出願締切(11月4日)まで、猶予は2日です。

到達基準: 9月末までに事前課題の下書きがあること。

同じ分野で読むなら

生命・食・栄養系のクラスタは順次公開していきます。いまは東洋大学の中で比較してください。

同じ大学で迷っているなら


この記事は2027年度入学試験要項にもとづいています。最終更新: 2026年9月

出典

  1. 募集人員・出願資格・配点・日程。東洋大学「2027年度 総合型選抜・学校推薦型選抜(専願のみ)入学試験要項」https://www.toyo.ac.jp/nyushi/content/dam/toyowebstyle/admission/admission-data/requirements-special/public-recruitment_entry-exam_2027.pdf ↩
  2. 基礎学力テスト型の出願資格・併願制限・配点パターン・日程。東洋大学「2027年度 総合型選抜 基礎学力テスト型入試(公募制・併願可)入学試験要項」https://www.toyo.ac.jp/nyushi/content/dam/toyowebstyle/admission/admission-data/achievement-test/achievement-test_entry-exam_2027.pdf ↩
  3. 2026年度の志願者数・合格者数・合格最低得点。東洋大学「2026年度 入学試験 入試結果」https://www.toyo.ac.jp/nyushi/content/dam/toyowebstyle/admission/past-exam/toyo2026-nyushikekka.pdf ↩

二神大輝|埼玉県内の学習塾で取締役・塾長。大学受験と総合型選抜の指導歴10年超。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です