東洋大学 生命科学部 総合型選抜・学校推薦型選抜の傾向と対策|3学科とも3方式すべてに出せます

こんにちは、ふたがみです。

東洋大学の生命科学部は、年内入試の選択肢がきれいに揃っています。

生命科学科・生体医工学科・生物資源学科の3学科すべてで、AO型推薦・自己推薦・学校推薦の3方式が使えます。

東洋大学の15学部を見渡しても、3学科すべてで3方式が並ぶ学部はここだけです。しかも試験日が10月18日・12月13日・11月22日と分かれているので、組み立て方に幅があります。

そして倍率がこうです。

方式 倍率(2026年度)
学校推薦 1.4倍
自己推薦 1.8倍
AO型推薦 2.2倍
基礎学力テスト型 3.8倍

この記事では、3学科の入口を2027年度の入学試験要項から書き出します。

結論

評定3.6があるなら、11月22日の学校推薦がいちばん通りやすいです。1.4倍でした。

評定が足りないなら、AO型推薦(10月18日)と自己推薦(12月13日)はどちらも評定を問いません。英語資格も要りません。

そしてAO型推薦で落ちても、12月13日の自己推薦に出願できます。同じ学科に年内2回挑戦できる、珍しい設計です。

基本情報

項目 内容
学部・学科 生命科学部 生命科学科/生体医工学科/生物資源学科1
キャンパス 朝霞キャンパス(埼玉県朝霞市)1
年内入試の方式 4つ(AO型推薦/自己推薦/学校推薦/基礎学力テスト型)。3学科すべてで全方式を実施12
募集人員 AO型推薦 各学科5名/自己推薦 各学科5名/学校推薦 生命科5名・生体医工3名・生物資源5名1
出願要件 AO型推薦・自己推薦は評定・英語資格ともに不要/学校推薦は評定3.6以上+推薦+専願1
専願・併願 AO型推薦・自己推薦・学校推薦は専願/基礎学力テスト型は併願可12
日程(試験日) AO型推薦 10月18日/学校推薦 11月22日/基礎学力テスト型 11月29日/自己推薦 12月13日12
倍率(2026年度) AO型推薦2.2倍/自己推薦1.8倍/学校推薦1.4倍/基礎学力テスト型3.8倍3

この学部では、どの方式でも英語資格が要りません。

そして自己推薦だけが12月13日です。他学部の自己推薦が10月18日に集中しているのに対し、生命科学部は最後の回に置かれています。

学科・方式ごとの倍率

2026年度の実績です。

学科 方式 志願 合格 倍率
生命科 AO型推薦 16 4 4.0倍
生命科 自己推薦 2 1 2.0倍
生命科 学校推薦【小論文型】 7 5 1.4倍
生体医工 AO型推薦 5 4 1.3倍
生体医工 自己推薦 0 0 ー
生体医工 学校推薦【小論文型】 0 0 ー
生物資源 AO型推薦 7 6 1.2倍
生物資源 自己推薦 7 5 1.4倍
生物資源 学校推薦【小論文型】 0 0 ー
生命科 基礎学力テスト型 223 41 5.4倍
生体医工 基礎学力テスト型 105 42 2.5倍
生物資源 基礎学力テスト型 164 47 3.5倍

注目してほしいのは、志願者が0だった枠があることです。

生体医工学科の自己推薦と学校推薦、生物資源学科の学校推薦は、2026年度に出願者が1人もいませんでした。募集はあったのに、誰も出さなかったということです。

枠が空いています。もちろん「出せば受かる」わけではありませんが、競争相手がほとんどいない状態であることは事実です。

一方で生命科学科のAO型推薦は4.0倍。同じ学部でも学科によって集まり方がまるで違います。

3学科に共通する仕組み

3学科とも、方式ごとの配点が揃っています。

方式 書類選考 小論文 面接 合計
AO型推薦 50 100 100 250
自己推薦 30〜50 100 100 230〜250
学校推薦【小論文型】 30〜50 100 100 230〜250

生体医工学科だけ書類が50点、生命科学科と生物資源学科は30点(AO型は3学科とも50点)です。

そして面接に口頭試問が入ります。要項では、生体医工学科のAO型推薦、および3学科の自己推薦・学校推薦に口頭試問の指定があります。

志望理由を話すだけでは終わりません。高校の生物・化学の基礎を口で説明できる状態にしてください。

学科別|何が違うか

生命科学科|倍率がいちばん高い

方式 募集 試験日 出願資格 2026年度の倍率
AO型推薦 5名 10月18日 第一志望のみ 4.0倍
自己推薦 5名 12月13日 第一志望のみ 2.0倍
学校推薦 5名 11月22日 評定3.6以上+推薦 1.4倍

AO型推薦が4.0倍で、生命科学部の中でいちばん厳しい枠です。評定が要らないぶん志願者が集まります。

逆に学校推薦は1.4倍。評定3.6を満たせるなら、こちらのほうが確実です。

生体医工学科|2026年度は自己推薦と学校推薦に出願者がいませんでした

方式 募集 試験日 出願資格 2026年度の倍率
AO型推薦 5名 10月18日 第一志望のみ 1.3倍
自己推薦 5名 12月13日 第一志望のみ 志願0名
学校推薦 3名 11月22日 評定3.6以上+推薦 志願0名

AO型推薦も1.3倍と低く、自己推薦と学校推薦は志願者が0でした。

生体医工学科は、生命科学と工学の境界を扱う学科です。名前から中身が想像しづらいぶん、志望者が少ないのだと思われます。医療機器や生体計測に関心があるなら、東洋大学の年内入試で最も競争が少ない枠のひとつです。

AO型推薦だけ書類が50点(他学科は30点)である点も、この学科の特徴です。

生物資源学科|AO型推薦が1.2倍

方式 募集 試験日 出願資格 2026年度の倍率
AO型推薦 5名 10月18日 第一志望のみ 1.2倍
自己推薦 5名 12月13日 第一志望のみ 1.4倍
学校推薦 5名 11月22日 評定3.6以上+推薦 志願0名

AO型推薦が1.2倍で、7人中6人が合格しています。評定も英語資格も要らずにこの倍率です。

学校推薦は2026年度に志願者が0名でした。

基礎学力テスト型入試

一般入試と併願できる唯一の方式で、3学科すべてで実施しています。

学科別・配点パターン別の実績

2026年度の実績です。満点は均等配点が250点、最高得点重視が350点です(いずれも調査書30点と事前課題小論文20点を含みます)。

学科 配点パターン 志願 合格 倍率 合格最低得点
生命科 均等 126 23 5.5倍 195.0
生命科 最高得点重視 97 18 5.4倍 296.4
生体医工 均等 64 26 2.5倍 187.2
生体医工 最高得点重視 41 16 2.6倍 288.2
生物資源 均等 103 29 3.6倍 193.0
生物資源 最高得点重視 61 18 3.4倍 293.4

生体医工学科が2.5倍から2.6倍で、この学部でいちばん通りやすい枠です。

一方で合格最低得点は高めです。均等配点で187.2点から195.0点(250点満点で74.9%から78.0%)。最高得点重視は288.2点から296.4点(350点満点で82.3%から84.7%)。

生命科学部は倍率が低い枠でも、点はしっかり必要という構造になっています。文系学部(均等配点で174点前後)と比べると、15点から20点ほど高い水準です。

事前課題小論文に注意

小論文は当日書きません。インターネット出願の登録時に入力します。小論文課題の入力が終わらないと、出願登録そのものが完了しません。

出願期間は10月29日から11月4日までの7日間です。

年内に2回受けられます

生命科学部の設計で、いちばん活かせるのがここです。

AO型推薦が10月18日、自己推薦が12月13日。この2つは試験日が違います。

基礎学力テスト型の要項には、10月18日実施のAO型推薦・自己推薦に出願した場合、不合格だった場合のみ基礎学力テスト型に出願できると書かれています。そして12月13日実施の方式に出願した人は、基礎学力テスト型を受けられません。

つまり、生命科学部で取れる道はこうなります。

道 組み立て
A 10月18日のAO型推薦 → 不合格なら12月13日の自己推薦
B 10月18日のAO型推薦 → 不合格なら11月29日の基礎学力テスト型
C 11月22日の学校推薦だけ(評定3.6が必要)
D 11月29日の基礎学力テスト型だけ

Aの道が、この学部の特徴です。AO型推薦(10月18日)の結果は11月2日に出ます。自己推薦の出願期間は11月27日から12月2日なので、結果を見てから余裕をもって出願できます。

同じ学科に、評定を問われないまま2回挑戦できるということです。他学部ではあまりない形です。

ただしAとBは両立しません。AO型推薦に落ちたあと、自己推薦(12月13日)に出願すると基礎学力テスト型は受けられなくなります。どちらを2回目にするかは、出願前に決めてください。

日程

方式 出願期間 試験日 合格発表 入学手続締切
AO型推薦 9月7日〜9月10日 10月18日(日) 11月2日(月) 11月13日(金)
学校推薦 11月2日〜11月5日 11月22日(日) 12月1日(火) 12月11日(金)
基礎学力テスト型 10月29日〜11月4日 11月29日(日) 12月14日(月) 第1次 12月18日/第2次 2月26日
自己推薦 11月27日〜12月2日 12月13日(日) 1月8日(金) 1月14日(木)

出願期間は4日から7日しかありません。インターネット登録に加えて、検定料の支払いと出願書類の郵送(消印有効)が期間内に必要です。

入学金をいつ払うことになるか

保護者の方が気にされるのはここだと思います。方式で大きく変わります。

AO型推薦は11月13日、学校推薦は12月11日、自己推薦は1月14日が入学手続の締切です。いずれも専願なので、一般入試の結果を待つことはできません。

基礎学力テスト型だけは、入学手続が第1次12月18日・第2次2月26日の2段階です。第2次の2月26日まで待てます。国公立の前期日程の結果は間に合いませんが、私大の一般入試の結果は見てから決められます。

理系は受験校が多くなりがちです。「年内に決めきるか、2月まで判断を残すか」を、家庭で先に話しておいてください。

対策の順序

第1段階:評定を確認して、方式を決める(高3の春)

評定3.6があるなら学校推薦が第一候補です。2026年度は生命科学科で1.4倍、生体医工学科と生物資源学科は志願者0名でした。

届かないなら、AO型推薦(10月18日)と自己推薦(12月13日)はどちらも評定を問いません。

到達基準: 出願する方式と試験日が、名前で言えること。

第2段階:志望理由を書く(高3の夏休み)

書類は30点から50点。配点の1割から2割です。

3学科は扱う対象が違います。生命科学は生物そのもの、生体医工学は医療機器や生体計測、生物資源学は食料・環境・バイオ資源。「生物が好き」では3学科のどれにも当てはまってしまいます。

到達基準: 学科名を入れ替えたら成立しない志望理由になっていること。

第3段階:口頭試問に備える(高3の秋)

この学部は、ほぼすべての方式で面接に口頭試問が入ります。

高校の生物基礎・生物、化学基礎・化学の内容を、教科書の定義を自分の言葉で言い直せる状態にしてください。計算問題を解く力ではなく、説明する力です。

到達基準: 志望学科に関係する高校の単元を1つ選び、3分で説明できること。

第4段階:小論文に時間を使う(高3の秋)

どの方式でも小論文が100点で最大の配点です。

生命科学部の小論文は、生命や環境に関わる社会的なテーマが中心になります。新聞の科学面を読んで、200字で要約する練習を続けてください。

到達基準: 800字程度の小論文を60分で書き切れること。

第5段階:2回目をどうするか決める(10月)

AO型推薦で落ちた場合、12月13日の自己推薦と11月29日の基礎学力テスト型のどちらかを選べます。両方は受けられません。

自己推薦は評定を問われず、倍率も低め。基礎学力テスト型は学力勝負ですが、入学手続を2月26日まで延ばせます。

到達基準: 2回目に受ける方式が決まっていること。

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この記事は2027年度入学試験要項にもとづいています。最終更新: 2026年9月

出典

  1. 募集人員・出願資格・配点・口頭試問の有無・日程。東洋大学「2027年度 総合型選抜・学校推薦型選抜(専願のみ)入学試験要項」https://www.toyo.ac.jp/nyushi/content/dam/toyowebstyle/admission/admission-data/requirements-special/public-recruitment_entry-exam_2027.pdf ↩
  2. 基礎学力テスト型の出願資格・併願制限・配点パターン・日程。東洋大学「2027年度 総合型選抜 基礎学力テスト型入試(公募制・併願可)入学試験要項」https://www.toyo.ac.jp/nyushi/content/dam/toyowebstyle/admission/admission-data/achievement-test/achievement-test_entry-exam_2027.pdf ↩
  3. 2026年度の志願者数・合格者数・合格最低得点。東洋大学「2026年度 入学試験 入試結果」https://www.toyo.ac.jp/nyushi/content/dam/toyowebstyle/admission/past-exam/toyo2026-nyushikekka.pdf ↩

二神大輝|埼玉県内の学習塾で取締役・塾長。大学受験と総合型選抜の指導歴10年超。

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