東洋大学 情報連携学部(INIAD)総合型選抜の傾向と対策|出願前にプログラミングと数学の審査があります

こんにちは、ふたがみです。

東洋大学の情報連携学部(INIAD)は、年内入試の仕組みが他学部とまったく違います。

出願する前に、オンラインで「事前適性審査」を受ける必要があります。試験科目はプログラミングと数学です。

そしてこの審査で学部の定めた基準を満たした人だけが、出願できます。

つまり願書を出す前に、1つ試験を通らなければいけません。ここを知らずに9月の出願直前に動き出すと、間に合いません。

この記事では、INIADの年内入試を2027年度の入学試験要項から書き出します。

結論

情報連携学部の年内入試は、AO型推薦と基礎学力テスト型の2つです。自己推薦も学校推薦もありません。

そしてAO型推薦は4つの型に分かれます。

型 募集 試験日 事前適性審査
コンピュータ・サイエンス型 5名 10月18日 必要
INIAD MOOCs型【1回目】 12名 10月18日 必要
INIAD MOOCs型【2回目】 12名 12月13日 必要
INIAD特別スカラシップ型 2名 12月13日 必要(AIによる総合型テスト)

評定も英語資格も要りません。問われるのは適性審査だけです。

まず INIAD Admissions Office のサイトを見て、事前適性審査の日程を確認してください。すべてはそこから始まります。

基本情報

項目 内容
学部・学科 情報連携学部 情報連携学科(1学科)1
キャンパス 赤羽台キャンパス(東京都北区)1
年内入試の方式 2つ(AO型推薦/基礎学力テスト型)。自己推薦・学校推薦は実施なし12
募集人員 AO型推薦 計31名(コンピュータ・サイエンス型5名/INIAD MOOCs型 1回目12名・2回目12名/INIAD特別スカラシップ型2名)1
出願要件 評定も英語資格も不要。ただし事前適性審査の通過が必須1
専願・併願 AO型推薦は専願/基礎学力テスト型は併願可12
日程(試験日) AO型推薦 10月18日または12月13日/基礎学力テスト型 11月29日12
倍率(2026年度) AO型推薦1.2〜2.0倍/基礎学力テスト型3.1倍3

AO型推薦の募集は合計31名です。1学科の学部としては大きい枠になります。

方式ごとの倍率

2026年度の実績です。

方式 志願 合格 倍率
INIAD MOOCs型【2回目】 4 2 2.0倍
コンピュータ・サイエンス型 4 2 2.0倍
INIAD MOOCs型【1回目】 6 5 1.2倍
基礎学力テスト型 402 129 3.1倍

AO型推薦の志願者が極端に少ないです。募集31名に対して、3つの型を合わせて志願14名。募集の半分も集まっていません。

理由は明らかです。事前適性審査という関門があるからです。プログラミングと数学の審査を受けてから出願する、という手順を踏める人だけが残ります。

逆に言えば、この審査さえ通れば、競争相手はほとんどいません。

事前適性審査|出願より前にあります

INIADを志願する人は全員、オンラインでの事前適性審査を受けます。

項目 内容
試験科目 プログラミング、数学
実施方法 オンライン
目的 一定期間の学習準備を行ったうえで、INIADの学習分野について十分な適性があるかを確認する
結果 基準を満たした人のみ出願が可能
詳細 INIAD Admissions Office サイトで確認

要項には「一定期間の学習準備を行なった上で」と書かれています。ぶっつけで受けるものではありません。

そして通過すると事前適性審査受験証明書が発行され、これをA4サイズで印刷して出願書類に添付します。

この証明書がないと出願できません。

INIAD特別スカラシップ型はAIによる審査です

特別スカラシップ型だけ、事前適性審査の中身が違います。

要項には「AIによる総合型テストを行い、学力、思考力、発想力、協働力、学習意欲などを多面的に審査します」とあります。

プログラミングと数学の審査とは別のものです。特別スカラシップ型を狙うなら、こちらを受けることになります。

当日の試験|面接に口頭試問が入ります

AO型推薦の当日は、赤羽台キャンパスに9:00集合です。

時間 内容
9:00〜9:20 説明
9:20〜 面接(口頭試問を含む)

当日は面接だけです。小論文もプレゼンテーションもありません。

ただし口頭試問があります。要項には「口頭試問では、事前適性審査での学習範囲について、口頭で試験を行います(筆記用具の使用可)」と明記されています。

事前適性審査で出た範囲が、面接でもう一度問われます。審査に通ったら終わりではありません。通った内容を説明できる状態にしておく必要があります。

筆記用具が使えるので、その場で式を書いたりコードを書いたりする場面が想定されます。

配点

型 書類選考 面接(口頭試問を含む)
コンピュータ・サイエンス型 100 100
INIAD MOOCs型 100 100
INIAD特別スカラシップ型 100 100

どの型も書類100点・面接100点の200点満点です。

出す書類は志願票・調査書・志願理由書(自筆・黒ボールペン)・事前適性審査受験証明書の4点です。

基礎学力テスト型入試

一般入試と併願できる唯一の方式です。事前適性審査は要りません。

配点パターン別の実績

2026年度の実績です。満点は均等配点が250点、数学重視が350点です(いずれも調査書30点と事前課題小論文20点を含みます)。

配点パターン 志願 合格 倍率 合格最低得点
2教科均等 236 79 3.0倍 191.8
2教科数学重視 166 50 3.3倍 288.6

数学重視が選べます。数学を2倍にして350点満点で判定する形です。

倍率は均等配点3.0倍、数学重視3.3倍とほぼ同じですが、合格最低得点は数学重視のほうが厳しいです。288.6点(350点満点で82.5%)。均等配点は191.8点(250点満点で76.7%)でした。

数学が突出して得意でないかぎり、均等配点のほうが取りやすいという結果になっています。

事前課題小論文に注意

小論文は当日書きません。インターネット出願の登録時に入力します。小論文課題の入力が終わらないと、出願登録そのものが完了しません。

出願期間は10月29日から11月4日までの7日間です。

AO型推薦と基礎学力テスト型は併願できません

10月18日のAO型推薦に出願した人は、基礎学力テスト型を受けられません。ただし10月18日で不合格だった場合のみ、出願・受験ができます。

12月13日の方式に出願した場合は、受けられません。

情報連携学部で取れる道はこうなります。

道 組み立て
A 10月18日のAO型推薦 → 不合格なら12月13日のINIAD MOOCs型2回目
B 10月18日のAO型推薦 → 不合格なら11月29日の基礎学力テスト型
C 11月29日の基礎学力テスト型だけ(事前適性審査は不要)

AとBは両立しません。10月18日に落ちたあと、12月13日の2回目に出願すると基礎学力テスト型は受けられなくなります。

INIAD MOOCs型は1回目と2回目があり、各回ごとに出願できます。同じ学部に年内2回挑戦できる設計です。

日程

方式 出願期間 試験日 合格発表 入学手続締切
AO型推薦(10月実施) 9月7日〜9月10日 10月18日(日) 11月2日(月) 11月13日(金)
基礎学力テスト型 10月29日〜11月4日 11月29日(日) 12月14日(月) 第1次 12月18日/第2次 2月26日
AO型推薦(12月実施) 11月27日〜12月2日 12月13日(日) 1月8日(金) 1月14日(木)

出願期間は4日から7日しかありません。しかもその前に事前適性審査があります。

9月7日の出願開始から逆算すると、夏休み中に適性審査を受けておく必要があります。審査の日程はINIAD Admissions Officeのサイトで確認してください。

入学金をいつ払うことになるか

保護者の方が気にされるのはここだと思います。方式で大きく変わります。

AO型推薦は10月実施なら11月13日、12月実施なら1月14日が入学手続の締切です。専願なので、一般入試の結果を待つことはできません。

基礎学力テスト型だけは、入学手続が第1次12月18日・第2次2月26日の2段階です。第2次の2月26日まで待てます。一般入試の結果を見てから納入を決められます。

「年内に決めきるか、2月まで判断を残すか」。この違いは家庭の資金計画にそのまま効きます。

対策の順序

第1段階:INIAD Admissions Office のサイトを見る(高3の春)

すべてはここから始まります。事前適性審査の日程・受験方法・出題範囲が公開されています。

到達基準: 事前適性審査の受験日が決まっていること。

第2段階:プログラミングと数学を準備する(高3の春から夏)

要項に「一定期間の学習準備を行なった上で」と書かれています。ぶっつけ本番の試験ではありません。

プログラミングは、高校の情報Ⅰで扱う範囲が土台になります。数学は高校の範囲です。

そして口頭試問で、この範囲がもう一度問われます。解けるだけでなく、なぜそうなるかを説明できる状態にしてください。

到達基準: 事前適性審査に合格し、受験証明書が手元にあること。

第3段階:志望理由書を書く(高3の夏休み)

書類選考は100点。配点の半分です。

INIADは「情報連携」という名前のとおり、情報技術で人や組織をつなぐことを掲げています。プログラミングが好き、だけでは足りません。その技術で何をつなぎたいのかまで書いてください。

志願理由書は自筆(黒ボールペン)です。

到達基準: 志望理由を、他学部・他大学では成立しない内容で書けていること。

第4段階:口頭試問に備える(高3の秋)

当日は面接だけですが、そこに口頭試問が入ります。事前適性審査での学習範囲が対象です。筆記用具が使えます。

到達基準: 適性審査で解いた問題を、口で説明しながら解き直せること。

第5段階:基礎学力テスト型に回るなら、事前課題を先に書く(9月中)

10月18日の回で落ちた場合、基礎学力テスト型の出願まで猶予は2日です。(発表11月2日、締切11月4日)

到達基準: 9月末までに事前課題の下書きがあること。

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この記事は2027年度入学試験要項にもとづいています。最終更新: 2026年9月

出典

  1. 募集人員・出願資格・事前適性審査の仕組みと試験科目・出願書類・配点・口頭試問の内容・当日の時間割・日程。東洋大学「2027年度 総合型選抜・学校推薦型選抜(専願のみ)入学試験要項」https://www.toyo.ac.jp/nyushi/content/dam/toyowebstyle/admission/admission-data/requirements-special/public-recruitment_entry-exam_2027.pdf ↩
  2. 基礎学力テスト型の出願資格・併願制限・配点パターン・日程。東洋大学「2027年度 総合型選抜 基礎学力テスト型入試(公募制・併願可)入学試験要項」https://www.toyo.ac.jp/nyushi/content/dam/toyowebstyle/admission/admission-data/achievement-test/achievement-test_entry-exam_2027.pdf ↩
  3. 2026年度の志願者数・合格者数・合格最低得点。東洋大学「2026年度 入学試験 入試結果」https://www.toyo.ac.jp/nyushi/content/dam/toyowebstyle/admission/past-exam/toyo2026-nyushikekka.pdf ↩

二神大輝|埼玉県内の学習塾で取締役・塾長。大学受験と総合型選抜の指導歴10年超。

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