東洋大学 総合情報学部 総合型選抜・学校推薦型選抜の傾向と対策|3専攻で入口が全部違います

こんにちは、ふたがみです。

東洋大学の総合情報学部は、学科が1つしかありません。総合情報学科です。ただし中に3つの専攻があり、年内入試の入口が専攻ごとにまったく違います。

専攻 使える専願の方式
メディア情報専攻 学校推薦のみ
心理・スポーツ情報専攻 AO型推薦のみ
システム情報専攻 自己推薦と学校推薦

「総合情報学部の総合型選抜」で調べても、自分の専攻で実施していない方式の情報が出てきます。ここを取り違えると、出願の機会そのものを逃します。

そしてシステム情報専攻の自己推薦には、他にない条件があります。ITパスポートなどの情報処理技術者試験に合格していることです。

この記事では、3専攻それぞれの入口を2027年度の入学試験要項から書き分けます。

結論

まず自分の専攻を確定してから、方式を見てください。

心理・スポーツ情報専攻を志望するなら10月18日のAO型推薦、メディア情報専攻なら11月22日の学校推薦、システム情報専攻はその両方の日程に候補があります。

そして心理・スポーツ情報専攻のAO型推薦は、オンラインでも受験できます。遠方に住んでいる人にとっては大きい選択肢です。

基本情報

項目 内容
学部・学科 総合情報学部 総合情報学科 メディア情報専攻/心理・スポーツ情報専攻/システム情報専攻1
キャンパス 川越キャンパス(埼玉県川越市)1
年内入試の方式 専攻により2つ〜3つ(AO型推薦/自己推薦/学校推薦/基礎学力テスト型)12
募集人員 AO型推薦(心理・スポーツ情報)5名/自己推薦(システム情報)5名/学校推薦 メディア情報5名・システム情報5名1
出願要件 AO型推薦は評定・英語資格ともに不要/自己推薦は情報処理技術者試験の合格+英語資格/学校推薦は評定3.6以上+推薦+専願1
専願・併願 AO型推薦・自己推薦・学校推薦は専願/基礎学力テスト型は併願可12
日程(試験日) AO型推薦・自己推薦 10月18日/学校推薦 11月22日/基礎学力テスト型 11月29日12
倍率(2026年度) AO型推薦2.7倍/自己推薦1.6倍/学校推薦1.8〜2.0倍/基礎学力テスト型3.6〜3.9倍3

学科は1つですが、募集も選考も専攻ごとに分かれています。出願の時点で、専攻まで決めることになります。

専攻・方式ごとの倍率

2026年度の実績です。

専攻 方式 志願 合格 倍率
心理・スポーツ情報 AO型推薦 24 9 2.7倍
メディア情報 学校推薦【小論文型】 10 5 2.0倍
システム情報 学校推薦【小論文型】 9 5 1.8倍
システム情報 自己推薦 8 5 1.6倍
メディア情報 基礎学力テスト型 211 54 3.9倍
心理・スポーツ情報 基礎学力テスト型 114 30 3.8倍
システム情報 基礎学力テスト型 230 59 3.9倍

専願はすべて1.6倍から2.7倍、基礎学力テスト型は3.8倍から3.9倍です。専願を選べるほうが通りやすい構造は他学部と同じです。

そしてシステム情報専攻の自己推薦が1.6倍で最も低くなっています。情報処理技術者試験の合格という条件があるぶん、志願者が絞られています。

専攻別|あなたが出せる方式

メディア情報専攻|学校推薦のみ

項目 内容
募集人員 5名
試験日 11月22日
出願資格 評定3.6以上+学校長の推薦+専願。英語資格は不要
配点 書類50/小論文100/面接100(計250)

AO型推薦も自己推薦もありません。専願で狙うなら学校推薦の1本です。

小論文100点と面接100点が同じ重さで、書類は50点。配点の8割が当日で決まります。

2026年度は10志願・5合格の2.0倍でした。

心理・スポーツ情報専攻|AO型推薦のみ・オンライン受験できます

項目 内容
募集人員 5名
試験日 10月18日
出願資格 第一志望であることのみ(評定・英語資格ともに不要)
配点 書類40/プレゼンテーション・質疑応答60(計100)

学校推薦はありません。専願で狙うならAO型推薦の1本です。

評定も英語資格も要りません。総合情報学部でいちばん入口が広い方式です。

そしてこの方式は受験方法を選べます。要項に対象として明記されており、本学試験会場での受験とWeb会議システムを利用したオンラインビデオ通話形式のどちらかを選択できます。

オンラインを選ぶ場合の条件も書かれています。周囲に騒音がなく他者がいない環境であること、Webカメラとマイクが搭載されたPCを使うこと。搭載されていない場合は別途用意します。

川越キャンパスまで通うのが難しい人にとって、これは大きい選択肢です。

配点は書類40点・プレゼンテーション60点の100点満点。プレゼンが6割です。

システム情報専攻|自己推薦と学校推薦

自己推薦の出願条件が、東洋大学の中でも独特です。

方式 募集 試験日 出願資格 配点
自己推薦 5名 10月18日 情報処理技術者試験の合格+英語資格(評定は不問) 書類50/小論文100/面接100
学校推薦【小論文型】 5名 11月22日 評定3.6以上+推薦 書類50/小論文100/面接100

自己推薦の条件を2つとも見てください。

①情報処理技術者試験の合格。独立行政法人情報処理推進機構が実施するもので、全区分が対象です。要項には「ITパスポート、基本情報技術者など」と例示されています。ITパスポートで要件を満たせます。

②英語資格。実用英語技能検定・GTEC(CBTタイプ、検定版Advancedタイプ)・TEAP(4技能)・IELTSのいずれかです。

そして英語にはスコアの下限が書かれていません。条件として示されているのは有効期限だけで、英検は2024年10月以降に1級・準1級・2級・準2級プラス・準2級のいずれかを受験したものとされています。

準2級が対象に入っています。東洋大学の他学科が2級以上を求めるなかで、この専攻は準2級でも要件を満たします。

つまり「ITパスポート+英検準2級」で出願できます。どちらも高校生が数か月で届く範囲です。そのうえで倍率1.6倍。総合情報学部でいちばん現実的な入口です。

学校推薦は評定3.6が必要ですが、配点は自己推薦とまったく同じです。

基礎学力テスト型入試

一般入試と併願できる唯一の方式で、3専攻すべてで実施しています。

専攻別・配点パターン別の実績

2026年度の実績です。満点は均等配点が250点、最高得点重視が350点です(いずれも調査書30点と事前課題小論文20点を含みます)。

専攻 配点パターン 志願 合格 倍率 合格最低得点
メディア情報 均等 129 33 3.9倍 180.0
メディア情報 最高得点重視 82 21 3.9倍 274.2
心理・スポーツ情報 均等 77 20 3.9倍 168.8
心理・スポーツ情報 最高得点重視 37 10 3.7倍 268.8
システム情報 均等 133 34 3.9倍 194.4
システム情報 最高得点重視 97 25 3.9倍 289.8

倍率はどの専攻も3.7倍から3.9倍でほぼ同じです。差がつくのは合格最低得点のほうです。

心理・スポーツ情報専攻が168.8点(250点満点で67.5%)、システム情報専攻が194.4点(77.8%)。同じ学科でも10ポイント以上の開きがあります。

最高得点重視でも同じ傾向で、システム情報専攻は289.8点(350点満点で82.8%)が必要でした。

システム情報専攻は、基礎学力テスト型でいちばん点を取らなければいけない専攻です。逆に自己推薦なら1.6倍で入れるので、ITパスポートを取るほうが近道という判断もできます。

事前課題小論文に注意

小論文は当日書きません。インターネット出願の登録時に入力します。小論文課題の入力が終わらないと、出願登録そのものが完了しません。

出願期間は10月29日から11月4日までの7日間です。

専願と基礎学力テスト型は併願できません

10月18日のAO型推薦・自己推薦に出願した人は、基礎学力テスト型を受けられません。ただし10月18日で不合格だった場合のみ、出願・受験ができます。

11月22日の学校推薦に出願した場合は、受けられません。逆に基礎学力テスト型を受けた場合、これらの専願方式には出願できません。

総合情報学部で取れる道はこうなります。

道 組み立て 使える専攻
A 10月18日のAO型推薦・自己推薦 → 不合格なら11月29日の基礎学力テスト型 心理・スポーツ情報/システム情報
B 11月22日の学校推薦だけ メディア情報/システム情報
C 11月29日の基礎学力テスト型だけ 3専攻すべて

メディア情報専攻にはAの道がありません。学校推薦(11月22日)か基礎学力テスト型(11月29日)のどちらか一方です。

システム情報専攻はAとBの両方が候補になります。ITパスポートがあるなら10月18日の自己推薦、評定3.6があるなら11月22日の学校推薦。どちらか一方を選ぶ形です。

日程

方式 出願期間 試験日 合格発表 入学手続締切
AO型推薦・自己推薦 9月7日〜9月10日 10月18日(日) 11月2日(月) 11月13日(金)
学校推薦 11月2日〜11月5日 11月22日(日) 12月1日(火) 12月11日(金)
基礎学力テスト型 10月29日〜11月4日 11月29日(日) 12月14日(月) 第1次 12月18日/第2次 2月26日

出願期間は4日から7日しかありません。インターネット登録に加えて、検定料の支払いと出願書類の郵送(消印有効)が期間内に必要です。

入学金をいつ払うことになるか

保護者の方が気にされるのはここだと思います。方式で大きく変わります。

AO型推薦・自己推薦は11月13日、学校推薦は12月11日が入学手続の締切です。どちらも専願なので、一般入試の結果を待つことはできません。年内に納入することになります。

基礎学力テスト型だけは、入学手続が第1次12月18日・第2次2月26日の2段階です。第2次の2月26日まで待てます。一般入試の結果を見てから納入を決められます。

「年内に決めきるか、2月まで判断を残すか」。この違いは家庭の資金計画にそのまま効きます。

対策の順序

第1段階:専攻を確定する(高3の春)

3専攻で入口が全部違います。メディア情報は学校推薦のみ、心理・スポーツ情報はAO型推薦のみ、システム情報は自己推薦と学校推薦。

到達基準: 出願する専攻・方式・試験日が、名前で言えること。

第2段階:ITパスポートを取りにいく(システム情報を狙うなら・高3の春から夏)

情報処理技術者試験は全区分が対象です。ITパスポートで要件を満たします。

ITパスポートは随時試験(CBT方式)で、年間を通じて受験できます。9月上旬の出願に間に合うよう、夏のうちに受けてください。合格発表までの期間も見込む必要があります。

到達基準: 合格証書が手元にあること。

第3段階:英語資格を取りにいく(システム情報を狙うなら・高3の夏まで)

準2級でも要件を満たします。スコアの下限がありません。2024年10月以降の受験分であることだけ確認してください。

他の専攻に英語資格は要りません。

到達基準: 有効期限内の証明書が手元にあること。

第4段階:志望理由を書く(高3の夏休み)

書類は40点から50点。配点の2割から4割です。

3専攻は扱う対象がまったく違います。メディア情報は映像・デザイン・コンテンツ、心理・スポーツ情報は人間の行動と計測、システム情報は情報技術そのもの。「情報系に興味がある」では3専攻のどれにも当てはまってしまいます。

到達基準: 専攻名を入れ替えたら成立しない志望理由になっていること。

第5段階:方式ごとの準備に入る(9月または10月)

  • AO型推薦(心理・スポーツ情報): プレゼンテーション60点。オンライン受験を選ぶなら、環境の確認も
  • 自己推薦・学校推薦(システム情報/メディア情報): 小論文100点・面接100点

到達基準: 自分の方式で最大配点の科目を、時間を計って1回通していること。

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この記事は2027年度入学試験要項にもとづいています。最終更新: 2026年9月

出典

  1. 募集人員・出願資格・情報処理技術者試験と英語資格の条件・配点・受験方法の選択・日程。東洋大学「2027年度 総合型選抜・学校推薦型選抜(専願のみ)入学試験要項」https://www.toyo.ac.jp/nyushi/content/dam/toyowebstyle/admission/admission-data/requirements-special/public-recruitment_entry-exam_2027.pdf ↩
  2. 基礎学力テスト型の出願資格・併願制限・配点パターン・日程。東洋大学「2027年度 総合型選抜 基礎学力テスト型入試(公募制・併願可)入学試験要項」https://www.toyo.ac.jp/nyushi/content/dam/toyowebstyle/admission/admission-data/achievement-test/achievement-test_entry-exam_2027.pdf ↩
  3. 2026年度の志願者数・合格者数・合格最低得点。東洋大学「2026年度 入学試験 入試結果」https://www.toyo.ac.jp/nyushi/content/dam/toyowebstyle/admission/past-exam/toyo2026-nyushikekka.pdf ↩

二神大輝|埼玉県内の学習塾で取締役・塾長。大学受験と総合型選抜の指導歴10年超。

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