東洋大学 経済学部 総合型選抜・学校推薦型選抜の傾向と対策|4学科で入口が全部違います

こんにちは、ふたがみです。

東洋大学の経済学部を年内入試で考えている人に、先に言っておきたいことがあります。

同じ経済学部でも、学科ごとに使える方式がまったく違います。

学科 使える専願の方式
経済学科 自己推薦のみ
国際経済学科 学校推薦のみ
総合政策学科 AO型推薦と学校推薦の2つ
経済学科【イブニングコース】 自己推薦・学校推薦・独立自活の3つ

「経済学部の総合型選抜」でひとくくりに調べると、自分の学科では実施していない方式の対策をしてしまいます。

この記事では、4学科それぞれの入口を、2027年度の入学試験要項から書き分けます。

結論

志望学科が決まっているなら、出せる方式は1つか2つしかありません。

そして倍率は方式で3倍から6倍違います。専願の方式はどれも1.0倍から2.4倍ですが、併願できる基礎学力テスト型は4.7倍から6.6倍です。

専願を選べるかどうかが、そのまま通りやすさに直結します。

基本情報

項目 内容
学部・学科 経済学部 経済学科/国際経済学科/総合政策学科(+経済学科【イブニングコース】)1
キャンパス 白山キャンパス(東京都文京区)1
年内入試の方式 学科により1つ〜4つ(AO型推薦/自己推薦/学校推薦/独立自活/基礎学力テスト型)12
募集人員 総合政策のAO型10名/経済の自己推薦5名/国際経済の学校推薦15名/総合政策の学校推薦5名/経済【イブ】自己推薦10名・学校推薦10名・独立自活1名1
出願要件 学科・方式ごとに異なります(下表)。イブニングコースは英語資格が不要1
専願・併願 AO型・自己推薦・学校推薦・独立自活は専願/基礎学力テスト型は併願可12
日程(試験日) AO型・自己推薦(第1部・イブ)10月18日/学校推薦(第1部)11月22日/基礎学力テスト型 11月29日/学校推薦(イブ)12月13日12
倍率(2026年度) 専願1.0〜2.4倍/基礎学力テスト型4.7〜6.6倍3

AO型推薦を実施しているのは総合政策学科だけです。経済学科・国際経済学科にはありません。ここを取り違えると、10月18日の回に出願する機会そのものを逃します。

学科・方式ごとの倍率

2026年度の実績です。

学科 方式 志願 合格 倍率
総合政策 AO型推薦 24 10 2.4倍
経済 自己推薦 14 7 2.0倍
総合政策 学校推薦 8 5 1.6倍
国際経済 学校推薦 15 13 1.2倍
経済【イブ】 自己推薦 16 13 1.2倍
経済【イブ】 学校推薦 13 13 1.0倍
経済 基礎学力テスト型 1,469 223 6.6倍
国際経済 基礎学力テスト型 736 151 4.9倍
総合政策 基礎学力テスト型 561 119 4.7倍

国際経済学科の学校推薦は15人受けて13人が合格しています。募集15名に対して志願15名。評定3.6と英語資格があれば、経済学部でいちばん通りやすい入口です。

そして経済学科【イブニングコース】の学校推薦は13人受けて13人全員が合格しています。

学科別|あなたが出せる方式

経済学科(第1部)|自己推薦のみ

学校推薦もAO型推薦もありません。専願で狙うなら自己推薦の1本です。

項目 内容
募集人員 5名
試験日 10月18日
出願資格 第一志望であること。評定の要件なし。ただし英語資格が必要
配点 書類選考50/面接50(口頭試問あり)

英語資格は次のいずれかです。

試験 必要なスコア
実用英語技能検定 1,800点以上
GTEC(CBTタイプ、検定版Advancedタイプ) 840点以上
TEAP(4技能) 195点以上
IELTS 4.5以上

評定は問われません。英検1,800は2級の合格ラインより下なので、2級に不合格でもCSEスコアが届いていれば出願できます。

そして面接に口頭試問が含まれます。志望理由を話すだけでは終わりません。集団面接になる場合があります。

国際経済学科|学校推薦のみ

項目 内容
募集人員 15名
試験日 11月22日
出願資格 評定3.6以上+英語資格+学校長の推薦+専願
配点 書類選考50/小論文100/面接50(計200)

英語資格の基準は経済学科より高いです。

試験 必要なスコア
実用英語技能検定 1,980点以上
GTEC 960点以上
TEAP(4技能) 225点以上
IELTS 4.5以上

小論文が100点で、配点の半分です。書類と面接が50点ずつなので、小論文が事実上の主戦場になります。

総合政策学科|AO型推薦と学校推薦の2つ

経済学部で唯一、2つの専願方式が使える学科です。

AO型推薦 学校推薦
募集人員 10名 5名
試験日 10月18日 11月22日
評定 不問 3.6以上
英語資格 英検1,800以上など 英検1,800以上など
学校長の推薦 不要 必要
配点 書類選考30/プレゼンテーション・質疑応答70 書類選考100/小論文100/面接100

AO型推薦は評定も推薦書も要りません。英語資格だけで出願でき、プレゼンテーションが70点と配点の7割を占めます。

学校推薦は3つが100点ずつの均等配点です。どれか1つが弱いと届きません。

評定3.6に届いていないなら、10月18日のAO型推薦が唯一の専願ルートです。

経済学科【イブニングコース】|選択肢がいちばん多い

方式 募集 試験日 出願資格
自己推薦 10名 10月18日 第一志望であること。評定も英語資格も不要
学校推薦 10名 12月13日 評定3.0以上+学校長の推薦+専願
「独立自活」支援推薦 1名 11月22日 評定4.3以上+在学中に大学事務局等で就労する意欲

自己推薦は評定も英語資格も要りません。東洋大学の経済学部で、いちばん入口が広い枠です。

配点はいずれも書類選考100/小論文100/面接100です。

要項には英語の証明書を出す欄がありますが、これは「持っていれば出す」任意提出で、出願の条件ではありません。英語資格がなくても出願できます。

基礎学力テスト型入試

一般入試と併願できる唯一の方式です。そのぶん4.7倍から6.6倍と厳しくなります。

学科別・配点パターン別の実績

2026年度の実績です。満点は均等配点が250点、最高得点重視と英語重視が350点です(いずれも調査書30点と事前課題小論文20点を含みます)。

学科 配点パターン 志願 合格 倍率 合格最低得点
経済 2教科均等(英・国) 653 85 7.7倍 180.2
経済 2教科均等(英・数) 459 93 4.9倍 198.4
経済 2教科最高得点重視 357 45 7.9倍 297.6
国際経済 2教科均等 565 116 4.9倍 174.4
国際経済 2教科英語重視 171 35 4.9倍 281.4
総合政策 2教科均等 457 94 4.9倍 176.4
総合政策 2教科英語重視 104 25 4.2倍 275.6

経済学科は、英・数で受けると4.9倍、英・国だと7.7倍です。同じ学科で1.6倍の差があります。数学が使えるなら、そちらを選んでください。

そして総合政策学科の英語重視が4.2倍で、経済学部でいちばん空いています。志願者104名しかいません。

得点率は均等配点で70%から79%、最高得点重視と英語重視で79%から85%でした。

事前課題小論文に注意

小論文は当日書きません。インターネット出願の登録時に入力します。小論文課題の入力が終わらないと、出願登録そのものが完了しません。

出願期間は10月29日から11月4日までの7日間です。

専願と基礎学力テスト型は併願できません

10月18日のAO型推薦・自己推薦に出願した人は、基礎学力テスト型を受けられません。ただし10月18日で不合格だった場合のみ、出願・受験ができます。

11月22日・12月13日の方式に出願した場合は、受けられません。逆に基礎学力テスト型を受けた場合、これらの専願方式には出願できません。

経済学部で取れる道はこうなります。

道 組み立て 向いている人
A 10月18日の自己推薦(経済・イブ)またはAO型推薦(総合政策)→ 不合格なら11月29日の基礎学力テスト型 英語資格があり、東洋が第一志望。両方を試せる唯一の道
B 11月22日の学校推薦(国際経済・総合政策)だけ 評定3.6と英語資格があり、推薦をもらえる
C 11月29日の基礎学力テスト型だけ 一般入試を本線にしたい

Aの道が使えるのは10月18日に出す学科だけです。経済学科と総合政策学科、そしてイブニングコースが該当します。国際経済学科にはこの道がありません。

日程

方式 出願期間 試験日 合格発表 入学手続締切
AO型推薦・自己推薦 9月7日〜9月10日 10月18日(日) 11月2日(月) 11月13日(金)
学校推薦(第1部)・独立自活 11月2日〜11月5日 11月22日(日) 12月1日(火) 12月11日(金)
基礎学力テスト型 10月29日〜11月4日 11月29日(日) 12月14日(月) 第1次 12月18日/第2次 2月26日
学校推薦(イブニングコース) 11月27日〜12月2日 12月13日(日) 1月8日(金) 1月14日(木)

出願期間は4日から7日しかありません。インターネット登録に加えて、検定料の支払いと出願書類の郵送(消印有効)が期間内に必要です。

入学金をいつ払うことになるか

保護者の方が気にされるのはここだと思います。方式で大きく変わります。

専願の方式は、AO型・自己推薦が11月13日、学校推薦が12月11日、イブニングコースが1月14日が入学手続の締切です。いずれも一般入試の結果を待つことはできません。

基礎学力テスト型だけは、入学手続が第1次12月18日・第2次2月26日の2段階です。第2次の2月26日まで待てます。一般入試の結果を見てから納入を決められます。

「年内に決めきるか、2月まで判断を残すか」。この違いは家庭の資金計画にそのまま効きます。

対策の順序

第1段階:学科を決めて、出せる方式を確定する(高3の春)

経済学部の中でどの学科かを先に決めてください。学科が決まらないと、方式も日程も決まりません。

到達基準: 出願する学科と方式が、名前で言えること。

第2段階:英語資格を取りにいく(高3の夏まで)

イブニングコース以外は、ほぼすべての方式で英語資格が要ります。

目標は学科で違います。経済学科・総合政策学科は英検CSE 1,800、国際経済学科は1,980です。1,800なら2級の合格ラインより下なので、まずここを目指してください。

到達基準: 使えるスコアの証明書が手元にあること。

第3段階:志望理由を書く(高3の夏休み)

経済・国際経済・総合政策は、学ぶ内容がはっきり違います。「経済学部に行きたい」では通りません。

到達基準: 学科名を入れ替えたら成立しない志望理由になっていること。

第4段階:方式ごとの準備に入る(9月)

  • AO型推薦(総合政策): プレゼンテーションが70点。配点の7割です
  • 自己推薦(経済・イブ): 面接に口頭試問が入ります。集団面接になる場合もあります
  • 学校推薦(国際経済): 小論文が100点で配点の半分
  • 学校推薦(総合政策・イブ): 書類・小論文・面接が100点ずつの均等配点

到達基準: 自分の方式で最大配点の科目を、時間を計って1回通していること。

第5段階:基礎学力テスト型に回るなら、事前課題を先に書く(10月)

出願登録の時点で小論文の入力が必要です。出願期間に入ってから考え始めると間に合いません。

到達基準: 出願開始日までに事前課題の下書きがあること。

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この記事は2027年度入学試験要項にもとづいています。最終更新: 2026年9月

出典

  1. 募集人員・出願資格・評定と英語資格の基準・配点・日程。東洋大学「2027年度 総合型選抜・学校推薦型選抜(専願のみ)入学試験要項」https://www.toyo.ac.jp/nyushi/content/dam/toyowebstyle/admission/admission-data/requirements-special/public-recruitment_entry-exam_2027.pdf ↩
  2. 基礎学力テスト型の出願資格・併願制限・配点パターン・日程。東洋大学「2027年度 総合型選抜 基礎学力テスト型入試(公募制・併願可)入学試験要項」https://www.toyo.ac.jp/nyushi/content/dam/toyowebstyle/admission/admission-data/achievement-test/achievement-test_entry-exam_2027.pdf ↩
  3. 2026年度の志願者数・合格者数・合格最低得点。東洋大学「2026年度 入学試験 入試結果」https://www.toyo.ac.jp/nyushi/content/dam/toyowebstyle/admission/past-exam/toyo2026-nyushikekka.pdf ↩

二神大輝|埼玉県内の学習塾で取締役・塾長。大学受験と総合型選抜の指導歴10年超。

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