不登校の経験があっても総合型選抜・推薦で大学へ|出願資格・欠席日数・調査書・志望理由書で確かめること
こんにちは、ふたがみです。
埼玉県内の学習塾で取締役・塾長をしていて、大学入試の英語と総合型選抜を10年指導してきました。この記事は、中学や高校で学校に行けない時期があった高校生と、その保護者の方に向けて書いています。全日制の高校で欠席が多い人、通信制・定時制の高校に通っている人、高卒認定(高等学校卒業程度認定試験)で大学をめざす人の、どの立場でも読めるようにしました。
「欠席が多いと推薦は出せないのでは」「通信制や高卒認定だと総合型選抜は受けられないのでは」と不安になる人もいると思います。出せるかどうかは、大学が募集要項に書く「出願資格」(学校推薦型選抜では、あわせて「推薦要件」と高校の推薦)で決まります。その大もとの決まりを示しているのが、文部科学省が年度ごとに出す「大学入学者選抜実施要項」です。ここでは、令和9年度(2027年4月入学)の実施要項と文部科学省の公式ページを開いて、立場ごとに見るところを並べます。
体や気持ちのことは、この記事では扱いません。困ったときの公式の相談先を、記事の最後に書きました。
不登校の経験があっても、総合型選抜・学校推薦型選抜に出せるかどうかは、大学ごとの「出願資格」と「推薦要件」の欄(学校推薦型選抜は、さらに高校の推薦)で決まります。立場ごとに見る欄と書類、欠席日数の扱い、高卒認定の証明書にかかる日数、志望理由書で経験に触れるかの決め方までを、令和9年度の実施要項をもとに並べます。
結論|立場ごとに、出願資格と書類で見るところ
自分の立場の行を1つ選び、「出願資格で見ること」と「書類で見ること」の2つを先に確かめます。
| 立場 | 出願資格で見ること | 書類で見ること |
|---|---|---|
| 全日制で欠席が多い | 「高等学校を卒業見込みの者」の行と、推薦要件にある評定・欠席日数の条件 | 調査書の「出欠の記録」と備考欄、募集要項にある欠席理由の申し出 |
| 通信制高校 | 「高等学校を卒業見込みの者」の行(通信制も高校の課程)と、在籍校が推薦を出しているか | 在籍校が作る調査書(転入した人は、前の学校の記録の載せ方) |
| 定時制高校 | 通信制と同じ。4年の課程なら、出願する年度に卒業見込みになるか | 在籍校が作る調査書 |
| 高卒認定 | 「高等学校卒業程度認定試験に合格した者・合格見込みの者」の行があるか | 合格成績証明書(調査書の代わり)か、合格見込成績証明書 |
表の中身の根拠は、このあとの1〜5の節に、文部科学省の資料の言葉で書いています。
やること: 表の「立場」から自分の行に丸をつけます。受けたい大学を1校だけ決めて、その大学の入試のページで、総合型選抜・学校推薦型選抜の募集要項を開いておきます。
1 総合型選抜と学校推薦型選抜のちがい|令和9年度の実施要項で読む
総合型選抜は自分の意志で出せる公募の入試、学校推薦型選抜は出身高校の校長の推薦が要る入試です。文部科学省の「令和9年度大学入学者選抜実施要項」(令和8年5月27日の通知)は、2つの方式を次のように定めています1。
| 方式 | 実施要項での定め | 出願と発表の時期(令和9年度) |
|---|---|---|
| 総合型選抜 | 詳細な書類審査と時間をかけた丁寧な面接等で、能力・適性や学習への意欲、目的意識等を総合的に評価する | 出願は令和8年9月1日以降、発表は11月1日以降 |
| 学校推薦型選抜 | 出身高等学校長の推薦に基づき、調査書を主な資料にして評価する | 出願は令和8年11月1日以降、発表は12月1日以降 |
時期は令和9年度の入試(2027年4月入学)のもので、実施要項が決めているのはこの「以降」の日付で、それぞれの入試の出願期間や締切は、大学が募集要項で決めます1。
総合型選抜で必ず使われるもの
総合型選抜は、自分の意志で出願できる公募制なので、「志願者本人の記載する資料」を必ず評価に使うと定められています1。資料の例として、活動報告書、大学入学希望理由書(いわゆる志望理由書)、学修計画書が挙がっています1。
あわせて、志望する学問分野への意欲や適性を見る面接(口頭試問やプレゼンテーションなども含む)を必ず行うこと、書類のほかに、個別の学力テスト、大学入学共通テスト、小論文・実技など、資格・検定試験の成績のうち1つ以上を使い、そのことを募集要項に書くことも定められています1。
学校推薦型選抜は「自分の意志だけでは出せない」
学校推薦型選抜について、実施要項は「入学志願者自らの意志のみで出願できるものではなく」、その大学で学ぶのにふさわしい生徒かを高校の校長が判断するものだと書いています1。そのため大学は、推薦要件を「可能な限り具体的に設定し、募集要項等により示さなければならない」とされています1。
やること: 受けたい大学の募集要項を開き、総合型選抜なら「提出書類」の欄から本人が書く書類の名前を、学校推薦型選抜なら「推薦要件」の欄の条件を、ノートに1行ずつ写します。
2 出願できるかどうか|「出願資格」の欄は、大学入学資格の決まりに沿って読む
通信制・定時制の高校を卒業した人も、高卒認定に合格した人も、法令の上では大学に入学する資格のある人です(卒業見込み・合格見込みの人は、入学までに資格を得る見込みの人として扱われます)。そのうえで、どの資格を出願資格に入れるかは、大学が入試ごとに決めて募集要項に書きます。
実施要項は、大学に出願できる人を、学校教育法第90条と学校教育法施行規則第150条・第154条で大学の入学資格がある人か、入学までに資格を得る見込みの人としています1。大学は、募集要項に出願要件を書きます1。さらに、大学が大事だと考える教科・科目の単位修得や、一定以上の評定を、出願要件として求めることもできます1。
出願資格の書き方の型と、当てはまる立場
| 出願資格の書き方の型 | もとになる決まり | 当てはまる立場 |
|---|---|---|
| 高等学校を卒業した者、卒業見込みの者 | 学校教育法第90条第1項 | 全日制・定時制・通信制の卒業(見込み) |
| 高等学校卒業程度認定試験に合格した者、合格見込みの者 | 学校教育法施行規則第150条第5号 | 高卒認定 |
| 大学が個別の入学資格審査で認めた18歳以上の者 | 学校教育法施行規則第150条第7号 | 上の2つに当たらない18歳以上の人(大学がこの審査をしている入試に限る) |
決まりの番号は、文部科学省の「大学入学資格について」のページによります3。
学校教育法第54条は、高等学校には「全日制の課程又は定時制の課程のほか、通信制の課程を置くことができる」と定めています4。どれも高等学校の課程なので、通信制・定時制を卒業すれば「高等学校を卒業した者」に入ります。修業年限は、全日制が3年、定時制と通信制は「3年以上」です4。4年で卒業する課程にいる人は、出願する年度の3月に卒業見込みになるかを、まず在籍校に確かめます。
高卒認定に合格した人は、学校教育法施行規則第150条第5号で大学入学資格のある人に入っています3。18歳になる前に合格した人は、満18歳の誕生日から合格の効力が生じますが、その年度内に満18歳になるのであれば、誕生日の前でも大学を受験できるとされています5。
ただし、法令で入学資格があることと、ある大学のある入試に出せることは別の話です。高卒認定の行や通信制の注記を出願資格に入れるかどうかは、大学が入試方式ごとに決めて募集要項に書くので1、1つずつ見ていきます。
出願資格の欄を読む手順
- 募集要項の目次から、受けたい学部と入試方式の「出願資格」のページを開きます。
- 番号のついた行を上から読み、上の表の左の列の言葉を探して、自分の立場に当たる行に線を引きます。
- その行のあとに「かつ」「次の各号のすべてに該当する者」とあれば、その下の条件(評定、欠席日数、卒業の年など)にも線を引きます。
- 「※」や「注」で始まる注記を読み、高卒認定・通信制・定時制について書いた行がないかを探します。
- 自分の立場の行が見つからないときや、注記の意味が分からないときは、大学の入試課に電話して「通信制高校の卒業見込みで、〇〇選抜に出願できますか」のように、立場と入試の名前を1文で聞きます。
やること: 受けたい大学の募集要項を1部だけ印刷し、出願資格の欄で自分の立場の行に赤ペンで線を引きます。線が引けなかったら、上の手順5の1文をメモに書いて、入試課に電話します。
3 学校推薦型選抜|校長の推薦と、評定・欠席日数の条件
学校推薦型選抜は、高校の校長が推薦する人だけが出せます。評定や欠席日数の条件を置くかどうかは大学が決め、置く場合は出願資格・推薦要件の欄に書かれます。
実施要項は、大学が評定などを出願要件にできることと1、出欠の状況を推薦要件や合否判定の材料の一つとして使う場合の配慮を書いています1。つまり「欠席日数の条件があるかどうか」は、実施要項ではなく、それぞれの大学の募集要項を見ないと分かりません。
推薦要件の欄で探す言葉
- 「学習成績の状況」「評定」:数字の条件(「〇.〇以上」の形)が書かれていないか
- 「欠席」「出欠」:日数の条件と、欠席の理由を申し出る方法が書かれていないか
- 「卒業見込み」と年月:「令和9年3月卒業見込み」のように、卒業の時期が限られていないか
- 「学校長が推薦する者」と人数:1校から何人まで推薦できるか
調査書では、評定は項目3「各教科の学習成績の状況」の欄に書かれ、その中に「全体の学習成績の状況」もあります1。学習成績概評はAからEの5段階で、全体の学習成績の状況が5.0〜4.3ならA、4.2〜3.5ならB、3.4〜2.7ならC、2.6〜1.9ならD、1.8以下ならEです1。推薦要件に「概評A」のような書き方があれば、この区分を指しています。
立場ごとに、高校で聞くこと
- 全日制の人は、担任に、学校推薦型選抜の推薦を希望するときの申し出の方法と、校内の締切を聞きます。
- 通信制・定時制の人は、在籍校に、大学の学校推薦型選抜に推薦を出しているか、出すときはどんな手順かを聞きます。
- 高卒認定で高校に籍がない人は、学校推薦型選抜の前提になる「出身高等学校長の推薦」をもらえる学校があるかが、最初の確認になります1。出願資格の欄に高卒認定の行がない学校推薦型選抜には出願できないので、まずは総合型選抜の出願資格から見るのが早い手順です。
やること: 受けたい大学の学校推薦型選抜の推薦要件の欄で、「評定」「欠席」「卒業見込み」の3つの言葉に丸をつけます。丸をつけた条件を紙に写し、その紙を持って担任(または在籍校の進路の先生)に推薦の手順を聞きに行きます。
4 欠席日数と調査書|「出欠の記録」は、どう扱われるか
調査書には「出欠の記録」の欄があり、大学が欠席日数を見ることはあります。ただし実施要項は、本人に責任のない身体・健康上の理由によるやむを得ない欠席があることを、本人の申し出や調査書の記載で大学が分かった場合には、本人が不利益を被ることがないよう配慮するとしています。
調査書は、在籍する高校が指導要録をもとに作り、項目の9番目に「出欠の記録」があります1。この欄は、指導要録の記載を転記する決まりです。卒業見込みの人の最終学年の欄は、直近の学期末などの時点の出欠の状況を書き、そのことを備考欄に示すとされています1。
実施要項の第13は、志願者の健康状況を原則として判定の材料にしないとしています1。そのうえで、出欠の状況を推薦要件や合否判定の材料に使うときは、「志願者本人に帰責されない身体・健康上の理由」(病気・事故等)によるやむを得ない欠席があると、本人の申し出や調査書の記載で分かった場合には、本人が不利益を被ることがないよう配慮するとしています1。この留意事項は、令和7年度の実施要項から加わったものです2。
実施要項に関する文部科学省のQ&A(令和8年9月2日更新)は、出欠欄を合否判定の材料の一つにすること自体は否定していません2。そのうえで、単に欠席日数が多いことだけで不利益に扱わないよう、大学に配慮を求めています2。
ここで1つ、言葉の確認をしておきます。実施要項とQ&Aには「不登校」という言葉は出てきません。配慮の対象として書かれているのは、本人に帰責されない身体・健康上の理由(病気・事故等)による欠席です12。自分の欠席がこれに当たるかどうかは、この記事では決めません。調査書の備考欄に何を書いてもらえるかも含めて、まず在籍校の担任に相談します。
高校と大学がすること(Q&Aにある例)
| 誰が | Q&Aにある対応の例 | 自分がすること |
|---|---|---|
| 高校 | 本人に帰責されない身体・健康上の理由による欠席は、調査書の備考欄にその旨を書く | 担任に、備考欄に書けるかを聞く |
| 大学 | 募集要項に、欠席の理由の申し出を受け付けていることを書く | 募集要項で「欠席」「申し出」を探す |
| 大学 | 事情を知らないときも、必要に応じて面接で本人に欠席の理由を確かめる | 面接で聞かれたときの答えを2〜3文で用意する |
Q&Aは「例えば、以下のような対応が考えられます」と書いているので、ここにある対応がどの高校・大学でも行われるとは限りません2。Q&Aは、各大学の調査書の活用状況などの実情に応じた対応も求めています2。
高校を移った人の調査書
ほかの高校から転入した人の調査書は、前の学校の指導要録を写して備考欄にその旨を書くか、前の学校の指導要録の写しを付けて備考欄にその旨を書くか、のどちらかで作ります2。どちらにするかは学校長が決めます2。全日制から通信制・定時制に移った人は、どちらの方法になるかを在籍校に聞いておくと、大学に出す書類の中身が分かります。
在籍中に学校の外で学んだ日が出席扱いになるかどうかは、不登校の「出席扱い」の条件に、高校生の場合の仕組みもあわせてまとめました。
やること: 担任に「調査書の出欠の記録と備考欄に、何が書かれる予定か」を聞き、答えをメモします。受けたい大学の募集要項で「欠席」「申し出」の2語を探し、見つかったページに付箋を貼ります。
5 高卒認定で出すとき|調査書の代わりの書類と、取り寄せの日数
実施要項では、高卒認定の合格者は、試験の成績証明書で調査書に代えることができるとされています。証明書の請求は郵送だけで、受付から発行まで1週間程度かかります。
実施要項は、高卒認定の合格者について「当該試験等の成績証明書をもって調査書に代えることができる」としています1。これは大学が調査書の代わりとして受け付けられるという定めなので、募集要項の「提出書類」の欄で、高卒認定の人が出す書類の名前を探します。
出す証明書と、使えないもの
合格したときに届く「合格証書」は、原則として進学や就職の際に出す証明書には使えません6。大学などに出す必要があるときは、「A合格証明書交付願」で申請して、「合格証明書」と「合格成績証明書」を取り寄せます6。
証明書の請求は郵送のみで、受付から発行まで1週間程度かかり、当日の発行はできません7。12月から1月の入試が集中する時期や郵便の事情で、届くまでの日数が変わることがあるとされ、大学入試で使うときは十分に余裕を持って申請するよう案内されています7。提出先によっては、証明書に有効期限を決めている場合もあります7。
まだ全科目に合格していない人
合格に必要な残りの科目の全部を、高校で翌年3月までに修得する見込みの人は、「合格見込成績証明書」で大学を受験できます5。この証明書は、最低1科目以上に合格していないと発行されず、試験の結果が届く前にも発行されません5。また、高校で単位を修得したあとに「合格の申請」をしないと合格にならず、大学に入学できない場合があります5。
合格の申請には、発行元の高校で厳封された単位修得証明書が要り、厳封されていないものは受理されません6。提出用とは別に、自分で確かめるための1通(またはコピー)も取り寄せるよう案内されています6。合格証書の発行は、書類が文部科学省に届いてから1週間程度、12月から1月の出願シーズンは2週間程度かかります6。
令和8年度の試験日程と、総合型選抜の時期
| 項目 | 令和8年度の日付 | 総合型選抜とのかかわり |
|---|---|---|
| 第1回 試験 | 8月6日・7日 | ー |
| 第1回 結果 | 9月1日発送予定 | 令和9年度の総合型選抜の出願は9月1日以降 |
| 第2回 結果 | 12月8日発送予定 | 12月8日より前に締め切る入試の出願には、結果が届いていない |
日程は文部科学省の高卒認定のページ8、総合型選抜の時期は実施要項1によります。第2回の結果は12月8日に発送される予定なので、それより前に締め切る入試には間に合いません。後に締め切る入試でも、結果が届くまでの郵送と、証明書の発行までの1週間程度がかかるので、使う回は、受けたい入試の出願締切から先に決めます。
このページでは、証明書を請求する日の目安を「出願締切の3週間前」にします。発行までの1週間程度に、往復の郵送と大学への郵送の日数を足すためです。出願期間とは別にある締切や手続きは、出願の落とし穴にまとめました。
やること: 受けたい入試の出願締切をカレンダーに書き、その3週間前の日に「高卒認定の証明書を請求する」と書き込みます。合格見込みで出す人は、在籍校に単位修得証明書を「厳封した提出用」と「控え」の2通お願いする日も、同じカレンダーに書きます。
6 志望理由書と面接で、不登校の経験に触れるか
不登校の経験を志望理由書や面接で話すかどうかは、本人が決めてよいことです。どちらを選んでも、書類と面接の中心になるのは「大学で何を学びたいか」と「そのために何をしてきたか」です。
実施要項は、総合型選抜の面接を「志望する学問分野に対する意欲や適性等」を見るものとしています1。つまり、書類と面接の中心は、学びたい分野とのつながりです。経験に触れる場合も、そのつながりを説明する材料の1つとして使います。
| 選ぶ形 | 志望理由書に書くこと | 面接で用意すること |
|---|---|---|
| 触れない | 学びたいこと、そのために読んだ本・調べたこと・学校の外でした活動 | 欠席について聞かれたときの2〜3文の答え |
| 触れる | 経験の説明は短くし、そこから生まれた問いと、大学で学びたいこと | 経験のあとに何をしたかを、時期と行動で話せるようにする |
どちらの形でも、志望理由書の骨組みは同じなので、ここからはそれぞれの書き方を見ていきます。
触れない場合
志望理由書には、学びたいことと、そのために自分でしてきたことを書きます。家で読んだ本、通信制のレポートで調べたテーマ、学校の外で続けた活動など、学校に通っていない時期にしたことも、そのまま材料になります。
ただし、高校に在籍している人は、調査書の出欠の記録が大学に届きます。4の節のとおり、大学が必要に応じて面接で欠席の理由を確かめる例もQ&Aに挙がっています2。聞かれたときに答える短い文を、1つ用意しておきます。たとえば次の形です。
「高校1年の後半は、学校を休んでいた時期があります。その間に〇〇について調べるようになり、いまは大学で△△を学びたいと考えています。」
休んだ理由をどこまで話すかも、自分で決めてかまいません。
触れる場合
経験そのものの説明は短くして、そこから何を考え、どんな問いを持ち、それが大学で学びたいことにどうつながったかに字数を使います。字数は、経験のつらさの説明よりも、そのあとに自分で動いたことに使います。
原因や体調のくわしいこと、関わった人の名前は、書かなくても志望理由は組み立てられます。書いたあとで読み返して、面接でそこを深く聞かれても話せるかを確かめ、話したくない部分は削ります。
志望理由書の組み立て方は志望理由書の書き方に、面接の型ごとの準備は総合型選抜の面接|6つの型の見分け方にまとめています。
やること: 紙の真ん中に縦線を引き、左に「大学で学びたいこと」、右に「そのためにしてきたこと」を3つずつ書きます。書き終えたら、経験に触れるか触れないかを決めて、紙の上に丸で囲んで書きます。
7 立場ごとに、今週やること
ここまでの節を、立場ごとに今週の1つの行動にまとめます。
- 全日制で欠席が多い人: 担任に「調査書の出欠の記録と備考欄の中身」と「学校推薦型選抜の推薦の申し出の方法」の2つを聞きます。
- 通信制・定時制の人: 在籍校に、卒業見込みになる年月と、大学の学校推薦型選抜に推薦を出しているかを聞きます。転入した人は、調査書に前の学校の記録をどう載せるかも聞きます。
- 高卒認定の人: 受けたい大学の総合型選抜の出願資格の欄で、高卒認定の行に線を引き、出願締切の3週間前を証明書の請求日としてカレンダーに書きます。
- 保護者の方: 本人が決めた大学の募集要項を一緒に開き、出願資格の欄に線を引くところまでを手伝います。経験に触れるかどうかは、本人に任せます。
やること: 上の4つから自分に当たる1行を選び、今週の予定の欄に、聞く相手と聞くことを書き込みます。
次に読むなら
- 不登校からの進路|中学・高校で学校に行けなくなったときの選択肢と、それぞれの先にある大学入試。通信制・定時制への転学や高卒認定など、大学入試の前の道を並べています。
- 不登校の「出席扱い」の条件|自宅学習(ICT)やフリースクールが認められる要件を、文部科学省の通知で1つずつ読む。在籍中に学校の外で学んだ日が出席扱いになるかを、高校生の場合も含めて確かめられます。
- 子どもが学校に行けなくなったら|保護者が最初の1か月でやること・相談できる窓口。入試の準備より前に、最初の1か月の過ごし方を知りたい保護者の方に向けた記事です。
- 志望理由書の書き方。6の節で決めた形を、5つのステップで志望理由書に組み立てます。
- 総合型選抜の面接|6つの型の見分け方。受ける大学の面接がどの型かを見分けて、準備を変えます。
- 総合型選抜・公募制推薦の出願の落とし穴。証明書の取り寄せのほかに、出願期間とは別にある締切を確かめられます。
困ったときは、文部科学省の「24時間子供SOSダイヤル」(0120-0-78310)に、子どもだけでなく保護者も、夜間・休日を含めて電話で相談できます。原則として、電話をかけた所在地の教育委員会の相談機関につながります9。
最終更新: 2026年10月
出典
- 文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」令和8年5月27日 https://www.mext.go.jp/content/20260529-mxt_daigakuc02--000010813_1.pdf (掲載ページ: 文部科学省「入学者選抜実施要項」 https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/senbatsu/1346785.htm ) ↩
- 文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項(令和8年5月27日付け)等に関するQ&A」令和8年9月2日更新 https://www.mext.go.jp/content/20260902-mxt_daigakuc02-000010813.pdf (掲載ページ: 文部科学省「入学者選抜実施要項」 https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/senbatsu/1346785.htm ) ↩
- 文部科学省「大学入学資格について」 https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shikaku/07111314.htm ↩
- 文部科学省「通信制高校に関する関係法令等(抜粋)」(「令和の日本型学校教育」の実現に向けた通信制高等学校の在り方に関する調査研究協力者会議 第10回 参考資料3、令和4年8月29日)学校教育法第54条・第56条 https://www.mext.go.jp/content/20220826-mxt_koukou02-000024690_06.pdf (掲載ページ https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/171/mext_00020.html ) ↩
- 文部科学省「大学受験等について」 https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/mext_01777.html ↩
- 文部科学省「『合格の申請』について」 https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/01339_00002.html ↩
- 文部科学省「証明書の発行について」 https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/mext_01778.html ↩
- 文部科学省「高等学校卒業程度認定試験」 https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/ ↩
- 文部科学省「24時間子供SOSダイヤルについて」 https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1306988.htm ↩

