志望理由書の書き方|「大学の気持ち」に立てば刺さる5ステップの型

こんにちは、ふたがみです。

刺さる志望理由書の書き方|「大学の気持ち」に立てば変わる

「志望理由書、何をどう書けばいいかわからない」。そう言って手が止まってしまう人、毎年ほんとうに多いです。

大丈夫です。僕が見てきた受験生も、ほとんどはそこからスタートしています。

この記事では、総合型選抜を専門に指導してきた僕が使っている書き方の型を、5つのステップでお渡しします。

先に核心だけ言っておくと、刺さる志望理由書の条件はただひとつです。読み手である大学の気持ちに立って書かれていること。テクニックは全部、この一点から導かれます。

なぜ「パンフレットへの共感」では落ちるのか

書き方の前に、落ちる書き方を知っておいてほしいと思います。大学のパンフレットやHPを見て、こう書いていないでしょうか。

  • 受けたい授業がある
  • 面白そうなゼミがある
  • アドミッションポリシーに共感した
  • サポートが手厚い

気持ちはわかります。でも、それでは合格できません。

大学の面接官の側に立ってみてください。パンフレットやHPに載せているのは大学の「売り」です。売りなんだから、みんなが良いと思うのは当然ですよね。

つまり「パンフレットに共感しました」は、他の受験生の誰にでも書ける志望理由であって、きみとその大学のマッチングを何も証明していません。

アドミッションポリシー(大学が求める学生像の宣言文)への共感も同じです。読むのは大前提として、「共感した」で止まった瞬間にテンプレになります。

読み手は毎年何百枚も書類を読んでいます。どこまで調べて書いているかは、一瞬で見抜かれます。

じゃあ、どう書くのか。ここからが本題です。

ステップ1|「何を成し遂げたいのか」を先に言語化する

志望理由書なのに、最初に書くべきは大学のことではありません。自分のことです。

「自分は何を成し遂げたいのか」。この一文が定まっていない状態で大学の魅力を並べても、ただの大学紹介文になってしまいます。逆にここが具体的なら、書類全体に背骨が通ります。

コツは、きっかけになった自分の経験とセットで言語化すること。「なぜそれを成し遂げたいのか」と自分に問うて、経験まで遡れた動機は強いです。

まだ「やりたいこと」自体が言葉になっていない人は、先にやりたいことが見つからない高校生へを読んでから戻ってきてください。順番を飛ばさないほうが、結局速いです。

ステップ2|アドミッションポリシーを「共感」で終わらせない

次に、志望大学のアドミッションポリシーを読み込みます。ただし目的は共感ではなく、照合です。

大学が求める学生像と、ステップ1で言語化した自分の「成し遂げたいこと」が、どこで噛み合うのか。噛み合う点を自分の経験・行動で裏付けられるか。

ここまでやって初めて、アドミッションポリシーは使える素材になります。

「貴学のアドミッションポリシーに共感し」と書くのではなく、ポリシーが求めるものを自分が既に体現し始めている証拠を書く。この違いは、読み手には大きいです。

ステップ3|教授・ゼミ・論文まで潜る

ここが合否を分ける最大の工程です。パンフレットの一段、二段、三段下まで潜ります。

  1. 興味領域がかぶる教授を探す:大学の教員紹介ページや研究者データベースで、自分のテーマに近い研究をしている人を見つける
  2. その人の本を読む、論文を読む、記事を探す:全部を理解できなくていい。「この先生のこの研究に、自分のやりたいことのヒントがあった」と言える箇所を見つける
  3. カリキュラムと接続する:その教授のゼミ・授業に、入学後どの段階でたどり着けるのか、履修の道筋まで調べる

ここまで調べると、「この大学でなければならない理由」が自分の言葉で書けるようになります。誰にでも書ける志望理由が、きみにしか書けない志望理由に変わる瞬間です。

正直、ここまで潜る受験生は少ないです。だからこそ差がつきます。

ステップ4|学んだことが「社会でどう生きるか」まで書く

多くの志望理由書は「貴学で〜を学びたいです」で終わってしまいます。惜しいなと思います。大学の気持ちに立てば、もう一歩先が読みたいはずですよね。

そこで学んだことが、社会に出てどう生きるのか。

大学で得た学びを使って、卒業後、何を成し遂げるのか。そこまでイメージして書かれた書類は、「入学がゴールの人」と「入学が通過点の人」の違いをはっきり見せます。大学が育てたいのは、もちろん後者です。

ステップ1の「成し遂げたいこと」、ステップ3の「この大学での学び」、ステップ4の「社会での実現」。この三点が一本の線でつながっていて、それが大学の求めるものとガシッとマッチングしていれば、当然「ほしい!」と思われます。

ステップ5|構成に落として、磨く

素材が揃ったら、あとは組み立てるだけです。僕がよく使う基本構成はこれです。

  1. 結論:自分は何を成し遂げたい人間か(一文で)
  2. きっかけ:その動機を生んだ経験
  3. この大学である理由:教授・ゼミ・カリキュラムへの深掘り(ステップ3の成果)
  4. 入学後の計画:何をどう学ぶか
  5. 将来:学びを社会でどう生かすか(ステップ4の成果)

書き上げたら、声に出して読んでみてください。自分の言葉になっていない箇所は、読むとつっかえるのですぐわかります。

そして信頼できる第三者に読んでもらい、フィードバックをもらって自分で直します。代筆してもらった書類は、面接との一貫性が崩れて必ずほころびが出ます。志望理由書と面接はセットで一つの選考だと思っておくといいです。

まとめ|志望理由書の書き方5ステップ

  • パンフレットの「売り」への共感は誰にでも書ける。大学の気持ちに立つのが出発点
  • ステップ1:何を成し遂げたいのかを経験とセットで言語化する
  • ステップ2:アドミッションポリシーは共感ではなく自分との照合に使う
  • ステップ3:教授・ゼミ・論文まで潜って「この大学でなければならない理由」をつくる
  • ステップ4:学びが社会でどう生きるかまで書いて、線をつなげる
  • ステップ5:構成に落とし、声に出して磨き、フィードバックは自分で反映する

総合型選抜全体の中での志望理由書の位置づけは、総合型選抜のすべても参照してみてください。


総合型選抜の準備は、一人で抱え込むと判断に迷う場面が多いです。僕は個人の活動として、少人数だけオンラインでの伴走を続けています。

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