中学英文法だけで会話は成立する|やり直し英語は"後置修飾"から始めよう
こんにちは、ふたがみです。
「英語をやり直したいけど、高校文法からもう一度やるのはしんどい」。そう感じて足踏みしている人、けっこう多いと思います。
安心してください。日常会話レベルなら、中学英文法だけで成立します。
これは精神論ではありません。僕はカナダ・バンクーバーに留学してTESOL(英語教授法)を学び、自分自身も話せるようになりましたが、会話で実際に使っていた文法は、振り返ればほぼ中学範囲でした。
この記事では、その中でも特に汎用性の高い「後置修飾」と、文法とセットでやるべき「基礎フレーズの暗唱」についてお話しします。
英会話に必要な文法は、中学英語でほぼ完結する
日本にいながら英語が話せるようになりたいなら、まずやるべきことはシンプルです。中学英語の文法をマスターしましょう。まずはテキスト1冊を完璧にすることです。それで土台は十分だと思っています。
10冊を1周ずつつまみ食いするより、1冊を「どのページを開かれても説明できる」レベルまで仕上げるほうが圧倒的に強いです。
会話はスピード勝負なので、「知っている」文法ではなく「反射で使える」文法しか役に立ちません。浅く広い知識より、狭く深い自動化。やり直し英語の鉄則だと思っています。
では、中学文法の中でも何を優先すべきか。僕の答えは「後置修飾」です。
鍵は「後置修飾」|不定詞・関係代名詞・分詞
後置修飾とは、名詞を後ろから説明する形のことです。日本語は「冷たい飲み物」のように前から修飾しますが、英語は名詞の後ろに説明をどんどん足していけます。
- 不定詞: something to drink(何か飲むもの)
- 分詞: the man standing over there(あそこに立っている男の人)
- 関係代名詞: a friend who lives in Canada(カナダに住んでいる友達)
会話においては、この後置修飾の汎用性がとにかく高いです。不定詞・関係代名詞・分詞、それに形容詞。この4つを使いこなせると、「名詞+説明」の形で言えることが一気に増えます。
難しい単語を知らなくても、後置修飾で説明できる
後置修飾のすごさは、語彙力の不足を文法で補えるところにあります。
たとえば「栓抜き」という単語を知らなくても、"something to open a bottle" と言えば通じます。単語量はあるに越したことはないですが、会話では「知らない単語を、知っている単語の組み合わせで説明する力」のほうが先に効いてくるんですよね。その力の正体が後置修飾です。
なお、単語自体の効率的な増やし方は英単語の覚え方にまとめています。
文法とセットで「基礎フレーズの暗唱」をやる
文法をマスターしたら、次は会話でよく使うフレーズを暗唱でストックしていきます。
- I'm gonna ~(〜するつもり)
- Anyways(とにかく・それはそうと)
- I mean(つまり・というか)
- something like that(そんな感じ)
こういう「会話の潤滑油」は、文法書には載っていないけれど毎日使います。僕は日本語から英語の順で流れる音声教材を、車での移動などスキマ時間に反復して聴いていました。勉強として構えず、苦にならない形でやるのがコツです。
大事なのは、挨拶程度の表現でも意外と口から出てこないという事実です。知っていることと、考えなくても口から出ることは別物なんですよね(この「頭の使い分け」については4技能の"頭の使い分け"で詳しく書きました)。
だから暗唱、つまり考えなくても出てくるまで口に覚えさせる練習が必要になります。
あと、店で注文するフレーズも意外と知らないものです。中学校の教科書に出てくる会話表現はそのまま使えるものが多いので、復習しておくといいと思います。
バンクーバーのスタバで「コーヒー!ビッグワン!」事件
フレーズ暗唱の大切さを、僕は身をもって学びました。
留学先のバンクーバーのスタバで、「〜ください」を英語でなんと言えばいいのかわからなかった僕は、ノリでこう注文しました。
「コーヒー!!!ビッグワン!!!!イエア!!!プリーズ!!!!」
……通じました(笑)。いい思い出です。
※「〜ください」は "Can I have ~?" でOKです。
この失敗談から伝えたいことは2つあります。1つは、完璧な英語じゃなくても、度胸があれば通じるということです。もう1つは、"Can I have ~?" というたった一言のフレーズを知っているだけで、あの絶叫は要らなかったということです(笑)。
度胸とフレーズの在庫、両方あるのが一番いいですね。
中学英語やり直しの進め方まとめ
やることは3つだけです。
- 中学英文法のテキスト1冊を完璧にする(特に不定詞・関係代名詞・分詞の後置修飾を重点的に)
- 会話フレーズを暗唱する(音声教材をスキマ時間に反復。考えなくても口から出るまで)
- 度胸を持って使ってみる(完璧じゃなくていい。通じたら勝ち)
高校文法や難単語は、話せるようになってから必要に応じて足せばいいと思います。まずは中学英語という土台を「反射で使える」状態にすることです。
独学で使える英語に届くまでの全体像は英語カテゴリのトップにまとめています。
まとめ:中学英文法だけで会話は成立する
- 日常会話に必要な文法は中学英語でほぼ完結する。テキスト1冊を完璧に
- 最優先は後置修飾(不定詞・関係代名詞・分詞+形容詞)。語彙不足を文法で補える
- 基礎フレーズは暗唱で「考えなくても口から出る」状態にする
- 完璧な英語でなくても通じる。度胸+フレーズの在庫が最強
- 「コーヒー!ビッグワン!」でも通じたが、"Can I have ~?" を知っていればもっと楽(笑)
この勉強は、将来どこに繋がるか
「限られた道具を組み合わせて伝えきる力」は、英会話だけでなく、プレゼンでも面接でも一生ものの武器になります。

