総合型選抜の面接対策|面接官に見抜かれること・受かる準備の型

こんにちは、ふたがみです。

総合型選抜の面接で見抜かれること・準備の型

「面接で何を聞かれるんだろう。ちゃんと答えられるか不安」。この気持ち、毎年たくさんの受験生から聞きます。

その不安の正体は、たぶん「面接官が何を見ているか」を知らないことなんですよね。

この記事では、総合型選抜の指導を10年続けてきた僕が、面接官に見抜かれることと、それを踏まえた準備の型をお伝えします。

先に結論を言うと、総合型選抜の面接対策は、想定問答の暗記ではありません。書類に書いたことを、自分の言葉で、どの角度から聞かれても話せる状態をつくることです。

面接官が見ているのは「本人か、演出か」

大前提として、総合型選抜の面接は「話のうまさコンテスト」ではありません。面接官が確かめたいのは、もっとシンプルなことです。

書類に書かれていたあの人物は、本物か。

志望理由書がどれだけ立派でも、それを書いたのが本人なのか、どこまで本人の思考なのかは、書類だけではわかりません。だから面接があります。

つまり面接は、書類の内容を「検品」される場だと思っておくといいです。ここを押さえると、見抜かれるポイントが2つに整理できます。

見抜かれること①:書類との一貫性

面接官の手元には、きみの志望理由書があります。質問の多くは、そこから出ます。

「書類に〜と書いてあるけど、もう少し詳しく教えて」。この深掘りに対して、書類より一段深い話が出てくれば、書類は本人のものだと伝わります。

逆に、書類に書いてあること以上が何も出てこない、あるいは書類と微妙に違うことを言い出すと、「これは本人の言葉じゃないな」と一瞬で見抜かれます。

他人に磨いてもらった書類で出願して、面接でほころびる。このパターンを僕は何度も見てきました。

だから面接対策は、実は志望理由書を書く段階から始まっています。自分で調べて自分で書いた人にとって、書類との一貫性は「対策」ではなく自然にできていることだからです。

見抜かれること②:準備した言葉か、自分の言葉か

もうひとつ、面接官にははっきり聞き分けられるものがあります。暗記した言葉と、その場で考えて話す自分の言葉の違いです。

暗記した回答は、流暢だけど目が泳ぎます。質問と微妙にずれていても、用意した文をそのまま再生してしまいます。

一方、自分の言葉で話す人は、多少つっかえても、質問に正面から答えます。沈黙して考えてから話します。

そして意外に思うかもしれませんが、評価されるのは後者です。完璧な暗記より、その場で考える姿のほうが「この人は入学後も自分の頭で考えられる」という証拠になります。つっかえることを恐れないでください。

準備の型①:想定問答より「なぜ」を5回掘る

では、どう準備するか。僕がすすめるのは、想定質問リストを作る前に、自分の志望理由に「なぜ?」を5回ぶつけることです。

例えばこんな具合ですね。

  1. なぜその学問を学びたいの?「〜という課題を解決したいから」
  2. なぜその課題を解決したいの?「〜という経験をしたから」
  3. なぜその経験がそんなに大きかったの?…
  4. なぜ解決の手段が進学なの?就職や独学じゃだめ?…
  5. なぜこの大学なの?他の大学の同じ学部じゃだめ?…

5回目あたりで答えに詰まったら、そこがきみの志望理由の一番弱い場所で、面接官が突いてくる場所でもあります。詰まった問いこそ、面接前に自分の中で決着をつけておきましょう。

この作業をやった人は、初めて聞かれる質問にも強いです。どの質問も結局、自分が既に掘った縦穴のどこかにつながっているからですね。

紙に書き出しながらやるのがおすすめです。声に出して誰かに聞いてもらえるなら、なお良いと思います。

準備の型②:想定問答は「台本」ではなく「地図」にする

想定問答集を作るなとは言いません。作り方を変えてほしいんです。

回答を文章で書いて暗記するのが「台本」型。これは前述のとおり、本番で暗記の再生になって逆効果になりやすいです。

そうではなく、各質問に対して「話す要素を3つまで、単語で」メモしておくのが「地図」型です。

例えば「入学後に何をしたいか」なら、台本を書く代わりに「◯◯教授のゼミ/△△の調査を続ける/留学」とだけ持っておきます。本番では、その場でこの3点を自分の言葉でつなぎます。

これなら毎回言い回しが変わっても軸はぶれませんし、聞かれ方が変わっても対応できます。

練習するなら、回答の丸暗記チェックではなく「地図だけ見て話す練習」をしてみてください。学校の先生や家族に面接官役を頼むときも、質問の順番を毎回変えてもらうといいですよ。

準備の型③:逆質問は大学研究の総仕上げ

最後に「何か質問はありますか?」と聞かれることがあります。ここ、実は大学研究の深さがそのまま出る場所です。

パンフレットを見ればわかることを聞くのは、むしろマイナスです。「調べていません」と自己紹介しているのと同じですから。

逆に、教授の研究やカリキュラムまで調べたうえでの一歩踏み込んだ質問は、意欲とマッチングの最後のひと押しになります。「◯◯教授の△△の研究に関心があります。学部生のうちからそうした研究に関わる機会はありますか」のような質問ですね。

逆質問は「聞きたいことを探す」のではなく、大学研究の過程で本当に湧いた疑問をメモしておくのが一番いいです。なければ無理にひねり出さず、志望への思いを一言添えて締めても構いません。

まとめ|総合型選抜の面接対策の型

  • 面接は書類の「検品」の場。見抜かれるのは書類との一貫性自分の言葉かどうか
  • 暗記した完璧な回答より、つっかえても自分の言葉のほうが評価される
  • 想定問答の前に、志望理由に「なぜ」を5回ぶつけて縦穴を掘っておく
  • 想定問答は台本ではなく地図(要素3つの単語メモ)にする
  • 逆質問は大学研究の総仕上げ。調べる過程で湧いた本物の疑問を持っていく

面接は5ステップ準備の最終盤です。全体の流れは総合型選抜のすべてで確認してみてください。


総合型選抜の準備は、一人で抱え込むと判断に迷う場面が多いです。僕は個人の活動として、少人数だけオンラインでの伴走を続けています。

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