やる気は"出す"もの|勉強を始められない人の0.1歩
こんにちは、ふたがみです。
やる気は"出す"もの|勉強を始められない人の0.1歩
「勉強しなきゃいけないのは分かってる。でも始められない」。机に向かうまでに、SNSをチェックして、LINEを返して、動画を1本見て。気づいたら1時間経っている。そんな経験、ありませんか。
僕も嫌いな教科ほど、始めるまでに時間がかかるタイプでした。だからこの感覚はよくわかります。
最初に伝えたいのは、やる気は「出る」のを待つものではなく、動き出して「出す」ものだということです。この記事では、勉強を始められない人のための「0.1歩」の技術をお話しします。
ちなみに、ここで身につく「自分で動き出す力」は、「今の勉強が将来のどこに繋がるか」というこのサイトのテーマで言えば、社会に出てからも一生使う基礎体力になります。
勉強のやる気が出ないのは、始めるハードルが高すぎるから
これまで多くの生徒を見てきて、断言できることがあります。勉強を始められない人は、意志が弱いのではありません。最初の一歩を大きく設定しすぎているんです。
「今日は数学を2時間やる」「参考書を30ページ進める」。目標としては立派ですが、腰が重い人間にとって、これは高跳びのバーをいきなり2mに設定するようなものです。
飛べる気がしないから、助走にすら入れません。そして、始められないままその場で足踏みします。SNS、LINE、動画、音楽。「始める前の儀式」がどんどん増えていく人は要注意です。
やる気スイッチはない。でも「やる気エンジン」はある
「やる気スイッチを押してくれ」と言いたくなる気持ちは分かります。でも、押した瞬間にフル回転できるスイッチなんて、人間には付いていません。
その代わり、やる気エンジンはあります。エンジンは、かけた直後は低回転です。自転車のペダルは漕ぎ始めが一番重くて、走り出せば軽くなりますよね。あれと同じで、ギアを1、2、3と上げていくうちに、気づけば勉強モードに入っています。
つまり、順番が逆なんです。やる気が出たから始めるのではありません。始めたからやる気が出ます。
最初の一歩は「0.1歩」でいい。好きな科目・得意な科目から
とはいえ、その「始める」が一番難しいんですよね。だから僕が生徒たちにずっと伝えてきたのはこれです。
「好きな科目」「得意な科目」から始めること。そして最初は「0.1歩」でいいこと。
0.1歩とは、たとえばこういうことです。
- 好きな科目のテキストを机の上に置く
- 得意な科目の、昨日解いた問題を1問だけ眺める
- 英単語を10個だけ声に出す(英単語の覚え方はこちら)
「そんなの勉強のうちに入らない」と思うかもしれません。それでいいんです。ハードルは、またぐのがバカバカしいくらい低くしていいと思っています。
0.1歩を踏み出すと、不思議と0.2歩、0.5歩、0.8歩、1歩、2歩と自然に前へ進んでいきます。エンジンがかかって、ギアが上がっていく感覚ですね。
これまで指導してきた中でも、勉強時間が伸びた生徒はたいてい「長くやろう」としたのではなく、「入りを軽くする」ことから変わっていきました。始めてさえしまえば、人は案外やめないものです。
逆に、苦手な科目から始めるのはやめておきましょう。腰が重い状態で嫌いなものに手を付けるのは、冷えたエンジンでいきなり坂道を登るようなものですから。苦手科目は、エンジンが温まった2歩目以降に回せばいいと思います。
五郎丸選手に学ぶ|「勉強を始めるルーティーン」を決めておく
ラグビーの五郎丸選手が、キックの前に必ず行うあの独特のポーズ。あれをきっかけに「ルーティーン」という言葉が話題になったことがありました。
毎回必ず同じ動作をすることで、無意識のうちに集中状態へ入っていく技術です。緊張したときに手のひらに「人・人・人」と3回書いて飲み込む系のおまじないも、その一種かもしれません。
勉強にもルーティーンが必要です。受験生は特にそうですね。
勉強を開始するたびに「何やろうかなー」と悩んで、参考書を出してはパラパラ、閉じてはパラパラ。この時間がいちばんもったいないです。
だったら、「勉強のスタートはこれ」と最初から決めておきましょう。迷う余地をなくせば、0.1歩は毎日同じ場所から踏み出せます。始め方が決まっている人は、始めるのが速いです。
こうしたルーティーンを含めて「サボる自分」を前提に勉強全体を組み立てる方法は、脆弱性ベースで自分の勉強をデザインするで詳しく書きました。あわせて読んでみてください。
まとめ
- 勉強を始められないのは意志の弱さではなく、始めるハードルが高すぎるから
- やる気スイッチはない。始めることでかかる「やる気エンジン」ならある
- 最初は0.1歩でいい。好きな科目・得意な科目から入る
- 「勉強のスタートはこれ」というルーティーンを決めて、迷う時間をなくす
やるべき場所で、やるべき時に、やるべきことを。まずは今日の0.1歩からです。
自分で動き出せる力は、勉強だけの話じゃありません。総合型選抜(旧AO入試)は、まさに「自分から動ける人かどうか」を見る入試です。

